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2023年を振り返り、2024年を迎える
SAGA COLLECTIVE協同組合、中小企業診断士、駒澤大学現代応用経済学科ラボラトリ、映画「ら・かんぱねら」を支援する会、4つの顔をもち、精力的に活動しました。2023年を振り返り、2024年に繋げていきます。
1 SAGA COLLECTIVE協同組合
SAGA COLLECTIVE(サガコレクティブ)は、「諸富家具、有田焼、肥前名尾和紙、鍋島緞通、うれしの茶、神埼そうめん、佐賀海苔、佐賀酒、柚子こしょう・粕漬け、醤油・味噌」といった地場産業や伝統産業の異業種11社が集まった、全国的にも珍しい協同組合です。
私たちは「佐賀の文化と伝統を紡いでいくためにできることは何か?」をテーマに、2021年の設立以来、産業の垣根を超えて議論し続けてきました。そして、人・社会・地球にやさしい「エシカル(倫理的な)」を合言葉に活動しています。
(1) 2023年の振り返り
おもな2023年活動実績を以下にまとめます。なお、毎月の活動については、ニュースレターを作成し、こちらのページに公開しています。ぜひご覧ください。
<組合運営、広報>
決算、総会
勉強会(SDGs、エシカル、節電、黒川温泉観光旅館協同組合)
https://saga-collective.com/brand-sdgs-satokan1/
組合企業向け勉強会講師(レグナテック、丸秀醤油)
サステナビリティレポート執筆、公開
PR TIMES STORY配信(地域の環境と未来の産業を守るため。佐賀発「エシカル」ブランドの誕生と異業種11社が挑むカーボンニュートラルの裏側)
<商品、サービス>
カーボンニュートラル支援サービスリリース
https://saga-collective.com/brand-carbonneutral-service/
視察、取材メニューの設定
https://saga-collective.com/news-studytour/
三越伊勢丹ニッコウトラベル ファクトリーツアー販売
https://saga-collective.com/mintravel-tour1/
キッチハイク NIPPON LOCAL FOOD GIFT取扱開始
https://saga-collective.com/kitchhike-gift/
ギフトコレクション The Sense of Touch発売開始
https://saga-collective.com/daikanyamatsite2023/
ECサイト改修(ギフトコレクション追加、ネコポス発送対応)
https://saga-collective.com/nekoposu/
銀行および生命保険会社向け記念品の受注
<展示、催事>
羽田空港での展示
白金台MuSuBu 体験型イベント
https://saga-collective.com/musubu-guest/
SAGAものスゴフェスタ ワークショップ
旅する喫茶 in SAGA
代官山蔦屋書店 フェア開催
https://saga-collective.com/daikanyamatsite2023_report/
<産官学連携>
サガン鳥栖 SAGANゼロカーボンチャレンジマッチ(CO2排出量測定、記念品)
日本政策金融公庫 視察受入、講演
経済産業省 GXリーグ参画
https://saga-collective.com/brand-gxleague/
高知県 DX事例集掲載
佐賀県 GXモデル企業創出事業(天山酒造)
https://saga-collective.com/gx-tenzansakebrewery-1/
佐賀県、慶應大学 エシカル先進地域社会実証プロジェクト(アンケート調査、ふるさと小包調査、エシカルアクションプロジェクト)
https://saga-collective.com/ethicalaction-1/
駒澤大学 共同研究
早稲田大学 国内プロジェクト
https://saga-collective.com/waseda_consulting/
早稲田大学 ファクトリーツアー受入
(2) 2024年の抱負
「エシカル(倫理的)」を引き続きSAGA COLLECTIVEの行動原理とします。
人にやさしいこと、社会にやさしいこと、地球にやさしいこと。
短期的視点ではなく、次世代を意識した長期的視点でプラスになること。
この2点が判断基準となります。そうでないことはやりません。
地球にやさしいこととして、カーボンニュートラルに取り組んでいます。「SAGA COLLECTIVE全体で年間CO2排出量を前年比15%削減」という実績も出てきました。
引き続き削減活動を続けるとともに、森や海の地域資源の保全活動にもカーボンクレジットの購入などを通じて貢献していきます。
この活動の信頼性とリアリティを強化していくことが今年の抱負です。具体的には、組合員企業のSBT取得やSCOPE1・2・3およびCFPの可視化、顔の見えるカーボンクレジットの創出や活用などを検討していきます。
2 中小企業診断士
(1) 2023年の振り返り
<補助事業申請、実行支援>
中小企業庁 事業再構築補助金 3件
中小企業庁 ものづくり補助金 2件(グリーン成長枠、グローバル市場開拓枠)
全国商工会連合会 共同・協業販路開拓支援補助金 1件
農林水産省 加工食品クラスター緊急対策支援事業 1件
国税庁 海外展開・酒蔵ツーリズム補助金 1件
<専門家登録>
佐賀県商工会連合会
中小企業庁 中小企業119
<経済産業省認定経営革新等支援機関>
独立2年目、2023年8月に無事登録されました。補助金や税制優遇などの申請に必要な確認書を私名義で発行できるようになりました。
(2) 2024年の抱負
補助事業申請および実行支援がメインの活動となりました。給与支給総額の増加や炭素生産性の向上が補助事業の要件となり、今後もこのトレンドは続きます。
2023年はものづくり補助金のグリーン枠を無事採択に導くことができ、2024年にも弾みがつきそうです。
グリーン枠に加えて、2024年からは「事業承継」も重要テーマとして、実績を積んでいきたいと考えています。
3 駒澤大学現代応用経済学科ラボラトリ
(1) 2023年の振り返り
2022年度より実施してきた共同研究が2023年度で一区切りを迎えます。
この2年間の学生たちの成長には目を見張るものがあり、さまざまなアイデアや提案をSAGA COLLECTIVEにも実装させてもらいました。
また、白金台MuSuBuでのイベントに際しては佐賀での体験を熱く語ってもらい、販売員として大いに貢献してくれました。
SAGA COLLECTIVEフィールドワーク受入
ゼミ生との定例ミーティング
学生による研究発表
アントレプレナーシップ研究会(執筆)
(2) 2024年の抱負
アントレプレナーシップ研究会にてケースを1本執筆しています。年末ギリギリに初稿を提出しました。今後は推敲を重ね、論文か書籍か、なんらかの形で披露できるかと思います。
SAGA COLLECTIVEでの実務、中小企業診断士での支援、外部研究員としての執筆、3つの活動で具体と抽象を行ったり来たりしています。
それぞれの活動に相乗効果をもたらしており、この3つの活動は今後も継続したいと考えています。
「実務」「支援」は日常業務に組み込まれており今年も打ち込めると思います。
「執筆」は、研究会への参加や原稿締切を設定することで、意識的に取り組んでいきたいです。
4 映画「ら・かんぱねら」を支援する会
(1) 2023年の振り返り
海苔師が「ラ・カンパネラ」を弾いた実話をモデルにした映画が佐賀で撮影中です。
地元の支援団体(映画「ら・かんぱねら」を支援する会)の副事務長として、映画の協賛金集めや地元ボランティアスタッフ、エキストラの募集などを行っています。
年末よりクラウドファンディングに挑戦しています。ぜひご支援のほどよろしくお願いします。
(2) 2024年の抱負
とにかく製作費2億円を集めること。クラウドファンディングの他、県内企業を周り、協賛金集めに奔走することになりそうです。
並行して海苔漁の実景撮影やキャスティングが進んでいます。
地元の支援者の方々や監督、プロデューサーとともに、映画を作っていける幸せを噛み締め、楽しみながら前に進んでいきます。
おわりに
エシカル先進地域社会実証プロジェクトや、映画「ら・かんぱねら」を支援する会の活動を通じて佐賀県内でさまざまな方に出会い、お話を伺う機会に恵まれました。
エシカルの社会実証や映画製作に快くご協力いただける方がほとんどで、改めて佐賀の人の良さを痛感しました。
自分の損得勘定では動いていない。
「きっとこれはみんなにとって良いことだよね」そんなことを皆まで言わずとも分かり合える。自然と協力してくれる。
そんな県民性に惹かれて私は佐賀に移住したのかもしれないな。そう思えた2023年でした。
やるべきことを淡々と。1つ1つの案件に心血を注いでいきます。