諸行
ああしんどいわ。
雨が洗い去った空。
色は直ぐに変わるってのに
私も見ているだけ。
来ないと思っていた中ぐらいの地震。
私をすんごく揺らがして
吐いてしまいそう。
もう離して。
なんの罪もない雑木に
彼がその影を落とした。
あの段ボールさえ楽しい話を
覚えているというのに。
ああ足元が定まらない。
ちょっと待っていてよ。
鳥の正しささえ
もう擦り切れちゃってアテにならない。
夢の中でさえ
頭が回りきっている。
マスを埋めることを考えてないで。
もう諦めてよ。
諦めたところにたぶんあるわ。
そこにきっといるようにするから。
浮き足立った部屋は
雨が降ったら居られない。
白くして。
気持ちいい旋律は
手が覚えている。
あなたの耳に何ひとつ入らない。
はやく夢に戻して。
午後四時、
まだ帰れないのか。
長くて足が痺れちゃう。
*別のアカウントでこの記事を見たことがあるとしたらそれは私です。*椎名林檎のTOKYO(オフライン)はインスピレーションになっています。
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