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【雑記】 自己実現と、他人を犠牲にした我欲の違い

こんにちは。

今読んでいる本に以下のような箇所があった。

ぼくは高校時代、バスケ部の監督から、ことあるごとに「忘己利他」と指導を受けました。忘己利他とは、天台宗の祖である最澄の言葉です。
ぼくなりにその言葉を翻訳するとこうなります。
「自分の欲のために他者を犠牲にしてはいけない」
「『自分を生かしたい』『自分を守りたい』という自己中心性を捨て、他者を活かすことを考える」
「他者を生かすための行動が、結局は自分を生かすことにもつながる」
「他者に先に『与える』ことで、自分も多くの人から応援されるようになる」

逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略 
p187

恥ずかしながらこの「忘己利他」という言葉をここで始めて知ったのだけど、これを読んだ瞬間「これだ!」と思った。

私が今の職場に出会う前、前職でこれと同じような事をもんもんと考え続けて上手く言語化できずにモヤモヤしていたから。


ワンマン社長に苦労した前職

私が現職で働き始める一つ前の職場は、スタートアップの小さな小さなオーナー企業でした。

インスタを中心に注目を浴びるようになったアパレル系の会社で、オーナーである社長はお洒落な若い女性。インスタで見る世界観は本当にセンス抜群で憧れて来店する人が大半の場所でした。

私はひょんなことからそこで採用してもらって、バックオフィス業務を担っていました。

インスタなどでみるその会社はまさに憧れの的そのもので、キラキラしていて、お洒落…しかし実際に働いてみるとスタッフが全く定着せずドロドロとした職場環境に苦しめられました。というのも、そのオーナー社長が曲者で、センスのあるスタッフを安く使い倒し(やりがい搾取とはこのことか)、気に入らないスタッフにはパワハラをやるような人だったから。ちなみに、本人は完全に無意識的にやっています。

なので、社内に残っているスタッフは社長に気に入られてるorなんとなく上手く立ち回ってパワハラを回避してる中堅のみ。新しくスタッフが入ってはほぼ100%で辞めていく環境でした。

そんな職場だったので、みんな必死に頑張っていたものの給与などでは全く報われず…。一方でSNSなどを見ているとその社長は、自分の力で自己実現をしていった結果いまがある、という内容の事を書いているわけです。

その惨状を見ていて「こんなのはおかしい。自己実現は大事だけど、それは他人の犠牲の上に成り立つものではないはずだ…」と、画面上の世界と現実世界との解離で混乱してしまった訳です。

理不尽な方法で成功してる人

今でこそ前職を辞めて自分に合う職場を見つけられたから良かったものの、もしあのまま我慢して働き続けていたら私も感覚がだんだんと麻痺してきて「忘己利他」を度外視したまま働き続けていた気がします。

仕事で成功する為には、心を殺して、(言い方は悪いけど)性悪でなければいけない…と勘違いをしっぱなしだったかもしれません。

まだ人生折り返し地点にすら到達していない年齢ではあるけれど、母や祖父から一つ二つ先の年代の話を聞いていると、そういった「性悪」なやり方というのは最後にはどこかしらで辻褄が合うようになっている気がします。つまり、我欲のみで周りを蔑ろにしながら生き続けていると結局人生の後半戦、特に最終局面になって躓くことが多いということ。それは目先の欲のために自らを陥れた結果かもしれないし、だんだんと周りに見放されていった結果かもしれない。

あるいは、それこそが私の主観的な幻想で、そうであってほしい…という思いから事実を色眼鏡で見てるだけかもしれない。

でもどちらにせよ、私はその方法を取らないようにしようと思えるまでには、軸がブレなくなってきた。それは、利他的に行動してきた人たちの長期的な成功も知ることが出来たし、そういう行動によって報われる環境に自らを置く事が出来たから。

まずは利他的に行動をすること

結局私は、人のために何かをすることが好きな人間なのだと思います。それがモチベーションになるタイプ。そして、それによって自分の道も自然と拓かれていくという実感もある。

全ての事はある意味で両義的だから、私がはたからみて「私利私欲のために他人を犠牲にしている」と思っていたとしても、当事者たちは同じようには感じていないのかもしれない。それは本当のところは分からない。でも私本人としては居心地の良いものではないから、距離を置く。それで良いのかもしれない。

全ての事に対して完全なる善悪をつけないまま、とりあえず置いておくという事が出来るようになったのは成長の証な気もします。

忘れてたことを思い出せるのも読書の利点だね

この事に関する自分なりの答えというのは、もう随分前に自分の中で出していたはず。でも今回読書をしてる中で、再び思い出して再確認することが出来た。

そういう時に読書っていいなと思います。既に自分の中で「知っている」はずのことを再確認する作業。

何でそんなことをするのかというと、大切なことほどすぐに忘れてしまうから。実際、何か新しいことを始めたり新しい環境に身を置くことになったら、この「忘己利他」の精神についても簡単に忘れてしまったりする。

新しい場所でパッと目を引く人、目立つ人っていうのは実は自我強めの人っていうのはであることがままある。そこでまた、「あれ?これが正しいやり方だったっけか?」と迷ってしまったりする。長期的に見ると、周りの人は結構的確にその人のことを見ていて、実はそこまで評価されてない…などの事情が分かるようになるにはしばらくかかる。

そのしばらくの間に読書で穴を埋めて軸を保つというのもひとつ、方法としては有りなのかもなと思いました。


なんだか、全くまとまりのない文章だけど今日のところはこれでおしまい。


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