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【読書録】Metgalaのテーマについてだらだらと書いてみる
今年のMetgalaは、susan sontagのessayからとった”camp: notes on fashion”というものでした。
わたしは海外のhigh fashionが結構好きで、それはなんでかっていうとその時その時の世相や時代背景を敏感に察知してそれをうまくファッションに落とし込んでいるように見えるから。少なくとも私から見たら。
今回のテーマも、まずSusan Sontagというところ。そして、Campというものをあえて一番ファッショナブルとされるMet Galaでテーマに選ぶということ。
Campというのは、ものすごくざっくり言うと行き過ぎやりすぎ物議をかもす…というようなイメージ。前衛的アートと見た人が顔をしかめるガラクタは紙一重だったりしますが、Campは後者のようなもの。
Susan Sontagのエッセイの中で、アメリカのセレブリティファッションもCampになり得ると書いてありました。それは、男性性と女性性がやりすぎなくらいに誇張されて「う…趣味が悪い…」というレベルに達することもあるから。ギラギラしてたり。
しかも、それを当の本人達は大真面目でやっている。それこそがCampの醍醐味である、と。そこまで読んでいって、ふと考えました。
Metgalaはテーマに沿ってゲスト達が意識的にCampを表現する訳だけど、これは本当にCampなのだろうか?もしくは、アートや文化がしばしばそうであるように、新しい流れを生み出す為の最初の荒々しい「得体の知れないもの」誕生を大真面目にそれぞれが考え表現している点で、Campなのだろうか?
アレッサンドロミケーレがディレクションしているGucciは、まさにCampをplayfulに表現しているらしい。今回のMetgalaのテーマを決めたキュレーターによると。私も最初にアレッサンドロミケーレのことを思い出したよ。
それから、Lady Gagaも。彼女こそ、Campそのものかもしれない。
ちなみに、SontagのエッセイのタイトルはNotes on Campですが、今回のテーマはNotes on Fashion。
私は大学院にいた時にクィア理論を勉強している成り行きで、ニューヨークのクィアカルチャーについてもちょっぴり勉強しました。ニューヨークってアートもファッションもほんとうに面白くて、それこそCamp的なものがたくさん生まれてる。
それから、今回のCampな人たちを見てて、Japanese pop cultureからインスパイアされたようなものもあって面白いなぁって思った。漫画とかアニメもCampだし、東京もCamp的なものたくさんあるなぁって思った。日本のファッションってどこかやりすぎ(足し算ばかりで引き算がない)ところがCamp的だと思う。でもそういうとこらから時々ものすごく面白いものが生まれる。
適切な問いも結論も結局でてないんだけど、なんとなく面白いなぁと思ったのでつらつらと書いてみた。
強いて言うなら
・都会とCampの関係
・東京とニューヨーク
・Campとクィアとユートピア
という感じです。
メモ。
追記
Notes on Campを読み終わった。CampはとてもQueerでGayでHappyだということがわかった!面白かったおススメ
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