【雑記】 期間限定好きの日本、定番好きのアメリカ

今日はなんとなく、他愛もないことを書いてみたいと思って筆を取りました。

実際に取ったのはスマホですが。今日も寝かしつけ後にポチポチと書き起こしています。

ワンパターンか定番か

私は自分の事を究極のワンパターン人間だと思っている。多分それは発達の特性からくるものだと思うんだけど、気に入ったものはずーっとそれだけを愛し続けるタイプの人間。

例えばカレーにハマったら、毎食1週間ずっと同じカレーを食べ続けるとか、そういう事を自然にしてしまう。新しいものもある程度は好きだし受容するけれど、ルーティンとして確立されていると安心する。

家族がいなくて一人身だったら、毎食同じものを食べて同じ服を着て、おなじ生活を続けてたかもしれない。(と言いつつ、時々衝動的に何かをガラリと変えてしまったりもするのであれですが)

家族が出来た今でも、多少変化はありつつも「いつも同じ場所へ旅行に行く」「いつもオナジレストランに食べに行く」というのは割とある。毎年決まってこの行事にはこんなことをする…というのも決まってたりする。英語ではfamily tradition と言ったりする。家族の定番ごと。

そこで思う。なんとなくだけど、「ワンパターン」と言うのと「定番」というのとでは受ける印象が違う。

そしてなんとなくだけど、日本だと「ワンパターン」だけど、海外だと「定番」なものって結構ある気がする。

というか、日本だと「季節もの」が好まれて移りゆくのが好まれるという方が正しいかもしれない。

サーティーワンでのバイト

大学生の頃、私は一時期サーティーワンでバイトをしていました。バイトをしていたのは日本国内だけど、そのお店は外国人が多く住んでいる地域にあり、大人の子どもも色んな国の人が訪れました。

しばらく働いていると、毎日のように来てくれる常連さんの顔も覚えてくる。で、面白いのが、欧米出身の常連さん達は大抵「いつもの」がある。

あるアメリカ人のおじさんは、毎回バナナアンドストロベリーのキングコーンを頼む。あまりにも毎回同じなので、お店のウィンドウ越しにその人が歩いてきてるのが見えたらアイスを作り始めて、来店と同時に手渡すようになるほど。おじさんは、お金をはらっていつもありがとう！みたいなことを言って去っていく。滞在時間は１分ほど。

まいどまいど同じものを頼み続けたからこそなせる技である。

このおじさん程ではないにしろ、自分の中の定番を持っていたお客さんは一定数いました。不思議なことに、日本人のお客さんにはその定番の傾向はあまりなかった。日本人のお客さんは、期間限定フレーバーをたのむ率が高かったです。私調べ。

日本のお菓子

かんがえてみると、日本のお菓子も期間限定の新商品がこれでもか！というくらいたくさん出てるよなぁと思う。コンビニ行くといつでも新しい味のお菓子が並んでるし、スタバなどのカフェでも期間限定メニューが度々話題になったりする。

これってなんでなんだろうねぇ？日本人は新しいものを開発できる土台があって、それを面白いと受け入れる国民性があるのだろうか？

私のようなワンパターン人間は、それでも結局毎回おなじ物を選んでしまうんですけれど。

アメリカのピザ

でも、そんなワンパターン人間も驚いたのは、アメリカのあの適当なピザである。チーズにペペロにだけが乗ってる、シンプルでジャンキーなあれ。

渡米前は日本の凝ったピザしか知らなかったので、「映画やアニメでは見たことあるけれど、まさか本当にアメリカではみんなこれ食べてるんだな」と驚いた。大学院にいると、大学内のイベントとかでピザが出てくることが割と良くあって、ほとんどの場合がこれ+コーラ。ド定番。

不思議なことに、最初は物足りない…と思いながらも段々と慣れていって、日本に帰った後も時々「あージャンキーな物食べたい…あのアメリカのビザをコーラと一緒に食べたい」となったりする。恐ろしい。

これはあれかな？季節のせいかな？

日本では期間限定ものが流行るのって、もしかしたら四季にも関係してるのかな？と思ったりする。

昔から、季節の食べものが愛されて、初ものをありがたくいただく文化がある。四季が豊かで、季節ごとに様々な食材を楽しめる日本ならではの感覚なのかもしれないなと思った。

そう言われてみたら、一概に季節限定といっても、確かにその季節の食材に合せたフレーバーになってることが多い。秋は栗とかサンマとか。

アメリカでもそういう季節ものはあるけれど(ハロウィンのパンプキンとか)そうたくさんあるわけでもないし、土地も人種も宗教もあれもこれも色々ありすぎて逆に定番以外を作るのが難しいのかもしれないなと思った。

季節物を出すにしても、この季節にはこれっていうイメージが消費者の中で統一されてないと結局は売れないし流行らなそうだな、と。

そういう意味で、もしかしたら「季節限定」こそが究極の定番なのかもしれない。

そんな禅問答のような結論に至ったところで、今回はおわり。