真夜中のヘッドバンキング
最近の趣味は、バイト終わりの夜道でブルーハーツの「情熱の薔薇」を聴いて、通行人にバレないくらいの若干のヘドバンをしながら帰ることです。
さて、詩とはなんだろう
前まで、私はああ詩ってあのよくわかんないやつでしょ、私にはまだ早いわ…と詩というものを避けていた。でも最近曲を通じて詩っていいなと思えるようになってきたのです。嬉しいことに。
中島みゆき「化粧」
歌詞に感動したのは、この曲が初めてだった気がする。宮本浩次がカバーしていたのを聴いたのがきっかけだった。
失恋して、夜、バスの窓から光ってる街を眺めて涙を流した経験はありますよね、あると思うんだけれども。こんな少ない文字で、なんでこんな多くの感情を伝えられるんだとびっくりした記憶がある。多分好きだった人がバスの外にいるのかなって感じで、バスの窓からその人がどんどん遠くなっていく寂しさと、失恋した悲しさと、バスが出るまで泣いちゃだめだめ…って気持ちと、いろんな気持ちが見えてくる。自分が体験しているからこんなに響くのか、どうなんだろう。にしても情景が浮かび上がりすぎて怖い、とても良い。
くるり「ばらの花」
関ジャムでmiletが超好きって推してて、「ハイウェイ」がテレビに流れて私も好きになった。その延長。
ばらの花は名曲だからなんかこの曲を引用するのすごくにわかっぽくて嫌だけど、聞くたびに感動できる。最初のギターからピアノが入ってドラム…ってなんか音がかわいい、ピアノが雨の音みたい。くるりの歌詞って直接的じゃない、前の私ならなんだこれ何言ってんのかわかんないし、、って一蹴してた。だけど、わかんないけど、なんの花に例えられましょうって聞いた時にすごく感動した。胸の痛みが花に例えられるわけがないけど普通は、なんでこんな切なくて、可愛くて、刹那的な感じがするんだろう。例えられましょうって、例えられる?例えられるわけがないよねって感じが好き。この曲がきっかけになって、直接的なシーンとか場面を歌詞にしていない曲も受け入れられるようになる。
エレファントカシマシ「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」
教えてもらって、youtubeで「夜明けのうた」を聴いて声の素直さに感動した、延長。
これ描きながら、例えよう系に心動かされすぎではって思いました。
でもこれは、なんだろうな、何に例えられるんだろうなあって一緒に考えてる気持ちに一瞬なる気がする。歌詞の中の人が生きてて今現在考えてる感じになる。全然上手く言えない。
優しさをもらったときに自分の中で感じることが蘇ってくる感じ。愛だと断定しないところも好き。
THE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」
憧れている先輩が甲本ヒロトの絵を描いてて、それきっかけで聴いた、延長。
だめだ…全部良すぎて抜粋できなかった…
もう語ることもおこがましいかもしれない。1日後、1秒後、自分がどうなるかワクワクして、なんかじーんと深い気持ちにさせられる。大好きな曲。
I
詩っていいです。世界をそのまま捉えて、そのまま表現することに囚われていたけど、曲を通じてそっくりそのまま伝えることが全てではないと知れた。
そんな曲たちに感謝を込めて。