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「枯木鳴鵙図」 宮本武蔵

和泉市久保惣記念美術館(大阪)で開催中の「日本美術の名品-和泉の文化財とともに-」に行ってきました。

今回の目的はタイトル通り「枯木鳴鵙図」です。この2、3年前からずっと気になっていて、機会があれば現物を見てみたいと思ってました。この水墨画は作品保護のため一年の内にこの時期にしか展示されていません。(今年は4/9〜5/7です)当然ガラスケースの中に展示されていて、絵から1mほど離れた位置からしか見ることが出来ません。照明も暗いです。

しかし単眼鏡でじっくり見れば次第に目が慣れてきて、筆跡や墨の滲み具合も観察することができます。どのような手順で墨が重ねられたかを想像しながら見ていると、武蔵の息使いのような物も感じとれます。切れ味の鋭い刃物のような静かな緊張感が漂っています。

幸いこの絵は世間ではさほど話題にはなっていないようで鑑賞者は少ない。じっくり観ることが出来ました。なかなかの名品です。

《枯木鳴鵙図》宮本武蔵
(複製の撮影コーナーにて)

この絵の解説は下記のリンクからどうぞ。
美術館の解説です。(この絵の展示は5/7まで!)