山中千尋 2022 オータム・ツアー
今年になってから山中千尋のライブに行くのは今回で3回目なのですが何度行っても飽きることはないですね。
今回のライブは珍しくデュークエリントンの曲で始まりました。曲紹介があったのですが英語のタイトルが私の耳では聞き取れなかったです。おそらく映画「Anatomy Of A Murder」で使われている曲だと思いす。ブルースでベースラインが印象的で曲の後半に向けて徐々に盛り上がる感じが良く、1曲目から引き込まれました。ライブの一曲目には良い曲でした。
その後は割と馴染みのある曲と、12月発売の新しいアルバムからバラードが一曲紹介されました。ちょっとジャズっぽく無くて何となくヨーロッパの香りのする曲でした…。
後半は竹田俊亮(El P)が加わってのラプソディー・イン・ブルーと続きました。関西のライブでこの様な企画物はあまりないので楽しかったです。本来ならアコースティックピアノ2台でやるべきところですが、まぁライブハウスなのでピアノ2台は無理ですね。
アンコールではピアノから得意の?ベースに持ち替えて「枯れ葉」が始まりました。ベースの畠山令がピアノでサポートします。
山中千尋のベースは過去に何度か聴いたことがあります。技術的にはたどたどしい演奏なのですが、アドリブソロはさすがに光ものがあり聴き応えがあります。もしかしたらこの日のライブではこれが1番受けたかもしれませんね…。
その後もアンコールは続きいつもの「八木節」「so long」ときてここで終わりかと思いきや、最後に千尋さんが「竹田君ブルース弾ける?」と言い出して、山中千尋のベースでFのブルースが始まりました。まぁこれこそジャズライブの醍醐味ですね。終了時刻はすでにオーバーしてたと思いますが、お客さんは大喜びで大いに盛り上がりました。
山中千尋のライブの魅力はとにかく純粋に楽しい事ではないでしょうか。
演奏の技術とパワー、作曲編曲の能力、見た目と奔放な性格など色々混ざって聴衆を引き込む力となっていると感じます。いつも演奏を聴いていて、これはちょっとやり過ぎかなと思うこともあるのですが、知らない間に引き込まれていきます。
また来ます…。と心の中でつぶやいて帰りました。
2022/10/3
Billboard OSAKA
山中千尋 / Chihiro Yamanaka(Piano)
畠山令 / Ryo Hatakeyama(Bass)
橋本現輝 / Genki Hashimoto(Drums)
<Guest>
竹田俊亮(Piano)