日々を、慈しむ。在るを、観ながら。
本noteの建て付け
このnoteは、2023/10/20に、宮本さんと対談させて頂いたラジオコンテンツを書き起こしたものです。
適宜、読みやすさを考慮し表現の加除を行なっている旨、ご容赦ください。
【ラジオのURL】
https://stand.fm/episodes/6531f5fa60f56f2e78731c6d
※ stand.fmアプリをダウンロードいただくと、バックグラウンド再生が可能となります。記事と合わせてお聴きになりたい方は、そちらがオススメです。
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月刊 コーチング
宮本さんとの対談「食えるコーチになるには?」の反響を受け、シリーズものとして毎月ラジオ収録をお届けすることにしました。
今回の収録をふまえて頂いたタグラインはこちらです。
本企画に寄せる想い
ー この月刊コーチングに寄せる想いとして。
宮本さんご自身は今後「法人向けの価値提供」・「プログラム開発者」としてのお立場でのチャレンジをされていく。
そこへ向けて、これまでの取り組みのひと区切りの時期と伺いました。
ー恩送りの受け取り手として僕もすごく嬉しいなと思うし、宮本さんがチャレンジされてきた中で「再現性ある方法として伝えていきたい」という想いも受け取っていて。
それが僕らのコンパス・灯台になると思うので、ぜひ手に取っていただき、実践に生かしていっていただけると嬉しいです。
ー山口周さんのnoteで、「筋の良い努力」を構成するものは、①良い方向と②良い方法の二つだ、という話があります。
スローガンとしてどういう方向を目指してるのか、それに合ってるのかっていうところが筋の良い方向性の要素な気がする。
また、具体で積み上げていく上で宮本さんご自身のエピソード・鍛錬として何をどうすればいいのかっていうお話に、筋の良い方法を構成する要素がありそうです。
プラグマティックにやりたい我々の趣旨に沿ってるなって思います。
前号の反響
ー前号の反響としては大きく二つあって。
まず、「顧客をちゃんとみているか?」っていうところでの柔軟な価格設計のお話や、「自分の社会的機能としてコーチングってどうなんだっけ」というポリシーのお話がありました。
そこに触れてくださったリスナーの方・読者の方々の間で、「自分のサービスの価格設計に柔軟に向き合えるような契機になった」であるとか、「私は価格をいろいろに定めるのではなく、そこに自信を持って挑戦したいんだ」といった対話の種になりました。
もう一つは、メンタルヘルス領域で「過剰適応、あるな」というお話。
ケアの領域とコーチングとの境界みたいなところでも、自分のやってることに対する緊張感を持ってやらなきゃなっていうお話をいただきました。
また、「コーチングとカウンセリングの違い」というテーマへの問いかけに、コメントを頂きました。
ご意見を頂きまして、ありがとうございました!
コーチとカウンセラー
ー まずはこのあたり、いかがでしょうか?
ー サービスの受け手からすると、間口は広くあってくれた方がありがたい側面も感じます。
しんどいときには・・・ポジティブなときには・・・といった大雑把なくくりでわりきるものでもない。
「コーチング」っていう扉であるからこそ、くぐれる人もいると思うんです。
特に過剰適応気味な人は、とかく医療っていう入口を叩きにくい背景もあります。
コーチングから入るんだけど、「適切にコーチがリファーできることで医療に繋げられる」っていう側面もあると思います。
ー 支援に繋がる溝を埋めているところ、「コーチが医療への入口を肩代わりしてきた面もある」というお話を頂きました。
よりライトに、コーチング受けるという入口で入ってくるけれども、そこで探求していく中でトラウマに気づいたりとか、医療的な対応が必要だなっていう違和感に気づいたりとか。
そういう経験を積み重ねていく中でリファー先と繋がっていく。
まさに「目の前のクライアントさんのお困り状況」を、自分の手に負えないのであれば、その手に負えない中でも「繋いでいくっていう関わり方」はあるはず。
そういう中で、真摯に向き合っていくことになるんだろうなと感じています。
コーチングとカウンセリングの違い
ー その真っ只中にいる当事者の僕からすると、めちゃくちゃ納得いく話だなと思っていて。
去年、適応障害になって以来、この1年間は「ケアとして自分を整える期間」を過ごしてきました。
だいぶ回復してきた中で今、「この先自分のやっていくチャレンジ」というところで、「社会に接続する働き方」を模索している。
自己実現としてのあり方、挑戦したいっていう気持ちもあり、そのはざまに今まさにいるところなので、今の話はすごく響くものがありましたね。
それでは、本編に入っていきたいと思います。
1 食えるコーチへのお便り相談
頂いたお便りにお答えしていく、公開コンサル企画です。
ここでインスパイアされた方がいらっしゃいましたら、ぜひご自身のご状況を書き添えて僕らにメッセージを頂ければと思います。
まーの公式LINE 宛に、お気軽にご連絡をお寄せくださいませ。
お便りのご紹介
はじめにお伝えしたいこと
ー 僕自身にも当てはまるところが多々ありますね。
有償セッションの100時間は、「資格試験を受ける要件」として、通過点みたいに過ぎ去ってしまうことも多い。
それだけの人数の方と出会い、人生をともに向き合って価値を一緒に作ってきたっていうこと自体を、おおっぴらに褒められるってことはないですよね(守秘義務などもあるところだから)。
そういうところを「自分でまず認めてあげる」という観点での宮本さんの今のお話はすごくジンワリきました。
そもそも人を頼れないから苦しんでいる人や、専業主婦の方のチャレンジのお話を聴いていても、家族やパートナーに支えてもらっているところに対して「自分も経済的な方面でも貢献をし、家族の中での、自分の立ち位置をもうちょっとちゃんと固めたい」っていう願望もあります。
僕自身も、心療内科に通っている中で医師に「家事をやっているだけで1日終わっちゃうんですよね。なんだかそれで焦るんですよね・・・」と、社会復帰を考えた時の気持ちの話をしたら、
「いや、専業主婦の方で、家事をやっているだけでもノイローゼになる人が何百人来ると思ってるんですか!」ってツッコミを頂いたこともありました。
「家事・育児をやっていることって、すごいことなんだぜ」っていうのを受け取れて、すごく救われた気持ちになりました。
今、ご自身の工程を焦らせるものっていろいろあると思うんだけれども、「まずはそこから見てあげる」っていいなって思います。
プロセスワークの観点からみた、「社会状況と負い目」の関係性
「あなたはそんな人、頼れますか?」
ー 前面に出ているところの「頼りなさ」がすごい。
社会的証明の乏しさみたいなところもそうだし、特に勝負していこうとしている領域が「コーチ業界」となって、自分をそこに位置づけてみると、すごくおぼつかなさを感じますね。
ー この話、響く人がめちゃくちゃ多いんじゃないかな。
「弱音を吐けないんです」とか、「発信できないんです」って方に多いのが「ネガティブなことなんか表現しちゃいけないと思ってる」ということ。
でも、クライアントさんがコーチングの場に来ると、「何でも話してください」って伝える。
こういうダブルバインドがある方が多い。
「自分が弱音を吐くこと」を、自分に足して許していないコーチに、果たしてクライアントは弱音をさらけ出せるのか。
その葛藤こそ、チャンス
ー いやぁ・・・むせび泣きそうですね。
自身の経験と、語りをつなぐ
ー その人自身の原体験をちゃんと繋いでいる感じがあるかどうかは、文章を読めばすごいわかりますもんね。
受け取ったものを、届けていく自信がまだ無い時には
ー 例えば、自分はコーチをつけていて、大きな変容を経てきて、いい経験をさせてきてもらっているとします。
だけれど、いざ「届け手」になるとなったときに、「同じだけの変化を自身が起こせる自信がない」というお声もよく聞きます。
その辺りは志の問題、スキルの問題、いろいろ複合的にあるとは思うんですが、そういったお悩み相談に、宮本さんはどうお答えしますか?
ー クライアントさんからもらうお声に触れて、「自信を持って次の提案をできるようになった」というお話もよく聞きますね。
目の前で起こってきた事象、変化。それを、自身が確信できるとこまでやるっていう。
ー ライティングの正しい捉え方とも関連する気がしています。
「集客しなきゃ」「よく見せなきゃ」と思うと、背伸び的な、ちょっと自分を大きく見せようとしちゃうこともあろうかと思います。
だけれども、「自分がやってきたこと以上にやろう」と思ったら、そこを埋める何かをしなきゃいけないって話にも繋がるし、今まで共にやってきて変わってくださったお客様がいるという事実をもって「語れる」ことですよね。
そこはもう、自信を持って伝えて良いことなんだと思うし、「自分の拠って立つところは何なんだ?」っていうところを見つめることが、とても大切そうです。
中級者向けの具体的な販売戦略
パラレルワークで支える、初級の取組
たとえば「人生の輪」をワークショップに
ー 僕もやってみたいなって思ったのが、「人生の輪」のワークショップですね。
ー 「満たされているはずなのに」といった、自身を取り巻く条件的にはハッピーそうなんだけど、でもモヤモヤしてんだよな・・・みたいな状態。
人生の輪を描いてみて、凹みの中身を探求していくのに個別プログラムやりませんかって、繋げやすいですよね。
導入セッションで使われるツールでもあるし、そういう企画を僕もやってみようと思いました。
ー 男性・女性・パートナーの立場を問わずな抽象的な観点でお話を頂きました。皆さんにも当てはまる部分があるかと思いますので、ぜひご活用いただけると嬉しいです。
2 「イマココ」を語り”すぎる”ことへの警鐘
ー 続いては、「イマココ」を語り”すぎる”ことへの警鐘というテーマです。
僕もコーチングの中で「イマココ」を大事にしようとか、「今何を感じていますか」というアプローチをしたりとか、ネガティブな感情に包まれているときに身体感覚に目を向けていただくみたいなセッションのアプローチをすることがあります。
その体験を通じて、いかに自分が「未来や過去」に思考で飛んで苦しんでいるかって気づかれた体験をする。
その体験を礼賛するように、「イマココの自分を語る」っていうところに傾倒していくような。それはそれで効くところもあるかと思うんですけど。
これについて宮本さんがお感じになられたことを、お話いただけたらと思います。
それは本当に「イマココ」か?
ー 「開腹手術をしたけれど閉じてない」みたいシーンが浮かびましたね。
「設問」として機能するとき、しないとき
ー セッション時間との兼ね合いもあり、「セッションの閉じ方」までは学ばないな、とも思っていて。
「イマココ」から入口を見つけ、探求を始める。
その状態で日常に戻り、「設問として行動と学習が続く」といった、「コーチングプロセスとして肯定的な捉え方」もできると思うんです。
でもそれが、「手術後にお腹があいてる状態で日常に戻ってしまう」懸念と地続きなのだとしたら、「危ないなぁ」とも。
ー 「イマココ」と「過去」の混同、みたいなことはすごく起きていそうだなと思います。
ー 例えばシャドウに対するアプローチをするときに、「3・2・1シャドウワーク」のようなやり方をすると、シャドウが生まれた瞬間を辿っていく、みたいな関わり方をすることもあります。
そう考えると、(必ずしも過去の語りが悪いという話ではなく)、過去を語ってもらうシーンはあるのだけれども、なんだか様々なかみ合いが悪く起きたようなシーンをお話頂いたような気がします。
「痛み」の捉え方
ー 苦しいことは、プロセスとしてある。
根性論的な、「苦しいことが人を成長させる」とかではなく、「変容のプロセスとして痛みを伴うものである」という世界観はあるはあるけれども、
医者の誤診のような・・・
これは「麻酔が切れて、本来的な生きる機能として出てくる痛み」なのか、「マジで押しちゃいけないところに触れてしまって痛いのか」、みたいなところを捉えていく難しさをすごく感じました。
アフターフォローの余地
ー お腹開きっぱなしでセッションを終えてしまったみたいな状態がありうると思うんです。
パートナーシップがあり、継続的な関係の中で「予後を聞く」みたいな、お医者さんが「縫った後どうですか」みたいな。
そういった形で聞いていく中でのアフターフォローができる部分もあるのかもしれません。
「コーチとしてお腹開けっ放しで行かせちゃったかも」ってなったときの対応って、どんなことがあるんでしょう?
もはやクライアントは、語らなくてもよい
過剰な弛緩と、社会性の減少
ー 事前に頂いていた「過剰な弛緩と社会性」についてはいかがですか?
コンフォートゾーンのズレ
ー これ「クライアントサイドの体験から」峻別するの、難しいなって感じています。
例えば、セッションの中で望ましい自分のビジョンを見て、「こうしていきたい」っていう願いに気付き、「そうなってない今」がコンフォートじゃない状態です。
つまり、「コンフォートゾーンを未来に置く」セッションを経た上で、その未来へと向かっていく原動力として「(コンフォートゾーンではなくなった)現在の現実の気持ち悪さ」に出会っていくみたいな。
今回のお話は、「セッションの時間に特有の心地よさ」が自分の新たな感覚基準へと変わってしまって、「日常全部がしんどくなる」みたいな状態が「行き過ぎ」という感じなのでしょうか。
ー 「副作用にしては・・・なんか生きづらさ増しちゃっていないか?」みたいな。
ー 世界観としては今、わかった気になっているんですが・・・。また扱った方がよさそうなテーマな気がします。
ー このテーマはまた、続刊でも扱っていきたいと思います。
3 今月のおすすめ本
『あなたの強みを高く売る 自分の強みをお金に変えるAMMサーチシート』
ロールモデルとしての、たけちみりさん
ー 彼女がTHE COACHで基礎コースを受けられた日に初めましてしてから以来のお付き合いですけど、この1年間を見ていても、凄まじいです。
ぜひ今回のお話も踏まえながら、みりさんとお話をされてみるのもいいんだろうなと思います。彼女の活動からヒントになること、めちゃめちゃあると思うんですよね。
当事者性の高いテーマで、それにちゃんと寄り添うっていうコンテンツを生み出し続けているのを感じるので、本当にロールモデルだなと思います。
🔸たけちみりさんのWEBサイト
https://www.militakechi.com/
4 ミンデル読書会
おすすめの場のご紹介です。
ー 時間が合わなくても自分に合った受け方をできることもそうだし、「本当に12回もあるこの熱量のプログラムがこの価格でいいのか?!」って、僕ほんとビックリしました。
ー 説明会に参加した中で松村憲さんにして頂いたワーク、すごかったです。
本で読んでも多分あの動きはわからなかったと思うけれど、あの場で身体を使ってワークをやったからこそ受け取れのものが絶対あったなって確信しています。セッションにも役立ちますしね。
僕も(途中からだけど)参加したい!
5 おわりに
ーお便りも随時募集しているし、テーマのリクエストもドンドン頂きたいですね。
「読んでいてこんなこと困ったよ!」だったり、「こんなこと実践してみたよ!」だったり。あなたの声を、お待ちしています。
それではまた、11月号でお会いしましょう!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
どこか「仕方ない」と自分の生を諦めていた僕が、人生を取り戻したのは、自分の願いを知り、これを指針に生きることを選び、行動を重ねてくることができたからだなと実感します。
コーチングを学んだことで、僕の変容は加速しました。
労働観が変わり、人生観が変わり、生きる質感が変わった。その感動を届けたくて、コーチの仕事をしています。
そんな僕の挑戦の原点にある想いを綴ったnoteはこちら。
コーチングに触れて、ガラリと人生が動いた話はこちら。
「居場所で人を自由にしたい」想いをインタビュー頂いた動画はこちら
🔸サービス紹介
ご自身の価値観を整理したり、居場所を探していくための構想を、「喋りながら考えてみたい」という方向けに、頭の整理にお付き合いするサービスを提供しています。
🔸コーチングセッション
現在はご紹介のみで承っておりますが、ご興味のある方はお問い合わせいただけますと幸いです(公式LINE)。
🔸公式LINE
また、直接まーと喋ってみたいぜ、という方は、気軽にLINEで話しかけてもらえたら嬉しいです(公式LINE)。今は平日10時~14時くらいの時間に話せることが多いです。
「あなたの物語に共に出会う嬉しいその瞬間」を、今から僕も心待ちにしております。