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「牛たたき」と居場所、そして料理への想い

かつてのまーの代名詞。


本記事の建付け

「そろそろ僕も、テーマを頂いてnoteを書いてみよう!」ということで。

かえでさんに「テーマを35個下さい!」とお願いしてみたところ、マジで35個送ってくれました

その中からピックアップしながら記事を書いていく企画の第6弾。


この夏から、僕をコーチに選んでくれた彼女の挑戦と変容の記録は、ぜひこちらのマガジンでご覧頂きたい。

「これからの自分の人生のために、コーチを雇う」ということがどういうことなのか、の生々しい物語に触れることが、生きづらさと向き合ったり、自身の願いを満たした人生を選びたいあなたの選択肢を増やすことに繋がれば幸いだ。


もし、このnoteをお読み頂いているあなたが「まーに書かせたいテーマ」
があるならば、お気軽にご提案頂けると嬉しい(公式LINE



好きな食べ物とそのエピソード


今回頂いたお題。

このままタイトル欄にぶち込んでみたのだけれど、ちょっとあまりにもテーマ直球過ぎて笑ってしまったので、選んだ料理でタイトルを書いた。

好きな食べ物は色々ある。


コメダ珈琲のモーニング(ローブパンに餡バター)、ブッファラ(水牛モッツァレラ)のピザ、鶏のから揚げ、筑前煮、白もちたい焼き(コンビニスイーツ)、シナモン、三田製麺所のつけ麺(食べたい…)、ブリトー、ファミマのやたら味の濃い飲むヨーグルト、チーズケーキ、モンブラン…………


… … …。


いくらでも書けそうだな。

食べるのが好き、である。


妻が「健康になるぞ!食べ過ぎだめだぞ!まーも断食するぞ!」の号令をかけ始めるとしかめっ面になってしまうくらいには好きである。


まぁ妻とお付き合いするにあたって約束したダイエットのために月曜断食をして2か月で8キロ痩せたり(ハマると結果を出すタイプ)、ポケモンGoにハマって歩き続けてたらラーメン類を見るのも嫌になってクリスプサラダワークスに通いつめたり、そのときどきのプライオリティによって変わりはするんだけど。


食べ物、は純粋な欲求と結びついていることもあって、思い浮かぶ連想ゲームがとめどない。


今これを書いている間も、顔をあげたらハンバーガーを頬張っている他のお客さんが目に入って「白身魚のフライバーガーも好きだな」とか、「あ。ガーナ食べたい。」とか考え始めてしまうくらいだ。


そんな中、「エピソードがある」食べ物、ということで想起したときに選ばれたのが、牛たたきだった。



今や作ることのなくなった、かつての僕の得意料理(スペシャリテ)。



上京した時にたまたま持たされた本から


それは、やたらと写真がうまそうな本だった。

19歳の頃、群馬県から神奈川県へと引っ越して一人暮らしを始めた。母がもたせてくれた数冊の本の中に料理本があって、パラパラとめくっては気になる料理をつくることにしていた。


家庭科の先生と仲が良かった人生だった(どんな人生?)こともあってか、料理は好きだった。自炊を始め、食べたいものをつくった。


人生最初のバイト先がイタリアンレストランだったこともあって(キッチンだった)、肉料理への火入れの感覚やスパゲティの盛り付けなんかは体感として学んだように思う。

おかげで煮込みハンバーグとか、煮汁で〆につくるトマトリゾットとか、ちょっとした料理を開発したりして。


当時お付き合いしていた方が料理のリクエストをしてくれたから、牛肉のしぐれ煮だのパエリアだの、なかなか自分の暮らしの中では「つくろう!」と思わないようなものもレパートリーに加わっていった。料理は僕のアイデンティティの一つだった。


大学近くに暮らし始めて

3年生になるとキャンパスが神奈川から東京に変わるので、結構忙しいゼミを選ぶことに伴い、大学至近の家に引っ越した。徒歩4分。近い。


大学時代の僕の居場所はアコースティックギターサークルだったのだけれど、キャンパスが変わると部室がなかった。だから、サークルは2年生で引退、というのがならわしだったようである。


僕も3年生になって最初の半年ほどは、忙しいゼミで夜10時に図書館がしまるまでゼミ仲間と共に法律の学習を繰り広げている日々に呑み込まれていたので、めっきりサークルからは離れていた。



後期に入り、ときたまサークルに顔を出すようになった。きっかけは覚えていない。でも、「やっぱりこの居場所が好きだな」と思っていたのが大きかったように思う。


サークルに参加し始めると、当時の仲間たちと東京の方でも過ごすことが増え始めた。そんな中、同期がある企画を持ち込んできた。「料理会をやろう。家貸して?」


数人に声をかけて、僕の家でロールキャベツをつくった。なんだかそれがとても楽しかったのだ。


家庭科の時間、調理実習をワクワクして楽しんでいた自分を思い出した。これは共同作業であり、個性が出る。ギターを弾いているときとは違った表情が、その場所にはあった。


すっかり料理会の魅力にとりつかれた僕は、延べ30回以上、僕の家で料理会を開催するに至る。


粉から二郎系ラーメンをつくったり(8時間かかった。着払いで寸胴鍋を買われた。)、10畳のワンルームに25人もの人がやってきて餃子をつくったり、思いかえすと異様な光景だったなと思う。


勿論、こんな人数が入ることを想定した家ではない。


僕のベッドの上に5人くらい座ってるし、何人かは立ちながらだし、先輩はベランダで過ごしてるし。書いててちょっと笑けてきたぞ。


そう。料理会は、居場所の原体験である。



「今日もあれお願いします!」とリクエストされ続けた看板メニュー

前置きが長くなったけれど、そんな「料理会」を開催するたびに、ほぼ必ず作っていた料理が「牛たたき」である。


シンプルで簡単な料理ながら、食欲旺盛な大学生たちの胃袋を掴んだ。つくってるそばからつまみ食いをする人を呼び寄せて、半分にされてしまうくらいの人気だった。


簡単にレシピを。


牛モモ肉のたたき


①牛モモ肉(ブロック)の全面に塩コショウを揉みこむ(600g~800gのサイズを買うことが多かった。スーパーにある日もあったし、なければ肉のハナマサへ行っていた)。

②熱したフライパンにオリーブオイルをいれ、面積の大きな面を3分焼く。

③裏返して更に3分焼く。

④焼いていない面を1分ずつ焼いていく。

⑤全面を焼いたら、火を止めて、3分間フライパンの上に置いておく(余熱で火を入れる)

⑥ローストビーフの要領で、薄切りにしていく(厚すぎると食感が悪くなるので、手間だけど薄く切った方が美味しい)

⑦オリーブオイル:醤油:酢=1:1:1で混ぜた調味料を回しかけ、マヨネーズをかける。

⑧お好みで葉物野菜を添えたり、細かく刻んだパプリカを散らすとオシャレ。



こういう味付けが好きな人にはたまらないと思う。思い返しただけで食べたくなってきた。この料理は、僕の居場所を象徴する料理だった。

気に入った方々に上記のレシピを伝えたら、「家でも作った!」と感想を送ってくれたり、家族に喜んでもらえた、と話してくれたり。


つくレポの投稿者ってこんな気持ちだったんだろうな。嬉しいよね。



今やつくらなくなった


妻と付き合い始めて、「手料理を振る舞おう」と思い、僕の一番得意なこの料理をつくった。

…のだが、妻の口には合わなかった。



妻「血の味が苦手なの…」


そんなわけで、お蔵入りである。


こまーに生肉喰わせるのもどうかと思うし、僕しか食べないならそんなに作る気にもならないしなぁ、ということで、長らく作っていない。

これを書いてたら食べたくなってきたけれど、これは思い出と一緒に味のおいしさに補正がかかっているのかもしれないなとも思う。


書いていて思い出したのだけれど、

「だからもう料理は作らなくなった…」

というわけではなくて。


東京にいて、コロナになった頃、僕は料理にハマっていた。

#おうちでsio  である。

ツイッターで見かけた、ミシュラン星店の家庭用レシピ。

「妻に美味しいものを食べてもらいたい」と思い立ってつくったこのスパゲティは、ヒットだった。


妻 「これまで生きてきた中で一番おいしいたらこスパゲティだった!」


もっとうまく作りたい。

そう思って連日(6回以上)このスパゲティは作ったように思う。


僕自身がハマってしまったので、手間だけれどニンニクオイルを仕込んで冷蔵気に保管しておくくらいだった。


この #おうちでsio  シリーズは、新しいレシピが公開されるたびにつくった。stand.fmでも料理配信をしたくらいだ。


パスタシリーズも鉄板だけれど、僕はやっぱり唐揚げを推したい

「鶏もも肉>鶏むね肉」と信じて疑わずに生きてきた僕が、「鶏むね肉最高!!!」と宗旨替えをしたレベルで旨いからあげをつくれる。



そうだ、料理、楽しかったんだった。




ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

どこか「仕方ない」と自分の生を諦めていた僕が、人生を取り戻したのは、自分の願いを知り、これを指針に生きることを選び、行動を重ねてくることができたからだなと実感します。
コーチングを学んだことで、僕の変容は加速しました。

労働観が変わり、人生観が変わり、生きる質感が変わった。その感動を届けたくて、コーチの仕事をしています。

そんな僕の挑戦の原点にある想いを綴ったnoteはこちら。



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「あなたの物語に出会う嬉しいその瞬間」を、心待ちにしております。

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