女性差別、生活保護、障害、性別違和…
女性差別、生活保護、障害、性別違和…
どれもそうだけど、現状が辛く、解決の糸口が見えない人はいて。
でもそれって規範や社会、習慣がそうさせてるのであって、当事者が悪いわけじゃないじゃんね?
大雑把で印象の話でしかないけど…、
50~70代の女性って男尊女卑社会に順応しちゃってる人が多い。敵が明確だから立ち上がる人も結構いる。それらが過ぎて名誉男性みたいになってる人も多い。
けど30~40代の女性となると、政治無関心や経済的自立を標榜する人が多くなって、構造に立ち向かう人が激減する。順応の仕方が変わり、積極的に男社会に参入して、そうすることによって身を守る。傷付きたくないし、疲弊したくない。
さらに下の10~20代の女性は、案外権利意識がしっかりしていて、無駄に武装しない。最大効率で回避する。しかしそれはまだ、男尊女卑社会の経験が浅いからだけなのかもしれない。
男のように振る舞えなければこの男尊女卑社会で真っ当に生きていけないなんておかしい。
生活保護のことは私はあまり詳しくはないけど、
再度自立できるようにという制度なはずなのに、それは完全無欠な健常者にだけ用意されてる印象。
様々な困難を抱えて最後の手段として生活保護を利用してる人が多いのに、やれ特権だの働きもしないでだの、槍玉に挙げられる。働くとその分給付を減らされるというし。年金でも非正規雇用でもそうだけど、一人で生活できるお金を与えないで自立支援もないもんだ。障害者に対しても似たような待遇をしてると思う。そして生活できない人が、近年の経済政策のせいで激増してる。
それなのに、真面目に健康に一心不乱に働かなければ食っていってはいけないって、どういう神経なんだ?
私は性別違和の当事者だ。
GID特例法に接した時、こんな道が用意されてたんだと嬉しかった、正直。私は「性同一性障害」と名のある病気で、沿いう人が望む性で生きられるようにする法律があった、助かった、と思った。
ただ、要件を見ると私は適合しない。そこを足掛かりに日々情報を接取してると、どうやらむしろ人権侵害の法だと気付かされた。不妊化要件に違憲判断が下ったように、SRHRを侵害する法だ。「国が」個人の自由を侵害してる。そしてそれを選択した人、選択せざるを得なかった人(中には非婚要件のために離婚したり、子なし要件のために親権を放棄した人もいるだろう)、そういった法務省の戸籍法のエゴのために、人権を侵害された人は多い。
それなのに、権利回復のために立ち上がる人、人権を大切にする人を、順応できた当事者が攻撃してくる。
こんなにも身も心も削られる。生きていてはいけないと言われてるに等しい。
「経済的健康的身体的に恵まれた男」か「そこに順応した者」でなければ、基本的人権の尊重を受けられないなんていうこの国がおかしいのであって、排除されているマイノリティには責任の一端もない。もしあるとすればそれは、そのような状況を野放しにしてるっていうことだ。
憲法第12条にはこうある。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」
私達は、辺縁化されたこの状況を可視化し、権利回復を求め続ける義務がある。
義務を負うから権利を得られるんじゃあない。御恩と奉公の関係なわけがない。
権利を保持する義務がある。権利は固より有る。
憲法違反してる場合じゃない。