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稽古考41

■ 2005/02/14   『寒稽古風景2005』 

一般部の寒稽古。郡山道場220畳敷の道場が狭くなる程の人数、100名を超えての稽古。大阪、京都、兵庫からもたくさんの道場の方が参加してくださいました。

野村和夫師範の指導で3時間の研鑽。私は、一応全部の(奈良以外の)参加道場の方と稽古する。当然、初めて手合わせする方がほとんどで(中には5年前の寒稽古以来と言う人もいましたが)、日頃やり慣れている道場生と違い、技のひとつ一つに違いを感じとり、考え考えの稽古でした。

左半身ではこれで試し、右半身はこうしてはどうだろう。と、あれやこれや、工夫の連続。『研鑽途上』』を再認識した3時間。私にとって有意義な稽古となった。

寒稽古、風景その1、最近(ここ1年位で)入会された70歳前後の(奈良の)稽古生が3名参加し、長丁場の稽古を最後まで頑張っていた。そして、翌日土曜日の通常稽古にも休む事なく参加。自分より技術的にも体力的にも上の相手と稽古をするわけだから、緊張、疲れは目一杯だと思われる。

教えるより、教えてもらっているのだ。とつくづく思う。学ぶべきものはこう言った真摯な研鑽姿勢なのだろう。「合気道は素晴らしい」を実感。奈良の傘下道場では、70歳前後の年配の稽古生が10名程います。その中には60歳を越してから合気道を始め、有段者になった方もいます。その方たちの体力、気力にも脱帽です。

寒稽古、風景その2、嬉しかったのは、稽古を始めてまだ日の浅い道場生が何人か参加しており、中には道衣が間に合わずトレーニング服で参加。相手の方にいろいろ教わりながらも、一緒になって(必死で)稽古されている姿に、「寒稽古おいで」と声を掛けて良かった。と、つくづく思う。

寒稽古、風景その3、今回の寒稽古では(来賓の)道場長すべてに稽古をつけてもらったと言う猛者も登場。「絶対、全部のところへゆくのだ」と、技の継ぎ目にその師範の側へ座ったと言う。感想は聞きませんでしたが、ひとつだけ。「あなたの持っている全てで打ち込んで来るように」と言っておられた師範。このひと言に、稽古のありようが示されているように、私は思う。

寒稽古、風景その4、稽古の始め、道場入り口の何十足ものスリッパがきれいに揃えられていた。皆が揃えて脱いでいったのか。違う。揃えた道場生がいたのです。そのさまが研鑽なのだと私は考える。そして、研鑽の熟練度がその事をさせるとも。

※ 余談、午前中の三松禅寺少年部の稽古でも、下駄箱に入れていない脱ぎっぱなしの我々(私)の靴をせっせと田中道場長が揃えており、事務室から本堂へ向かう折に靴の脱ぎ方揃え方のレクチャーをうける。これからも続くであろう寒稽古、来年はどんな「風景」が見られるのだろうか。こんな「風景」の中に立たせてもらっている私の合気道。この喜びに感謝。

https://youtu.be/JP2hZn3cRSc

ピクチャ 26


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