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稽古考42

■ 2005/02/14   『少年部寒稽古風景2005』 

今年の寒稽古は少年部、一般部共に多くの方の参加があり、始まって以来の人数となった。午前中の少年部も、朝早くから80名を超える小学生が集合(枚方無心館道場からは26名の参加)。三松禅寺住職さんの本堂での説明と道場での座禅行。そして低学年と高学年に分かれて2キロもマラソンと技の稽古。2時間半の寒稽古終了後、豚汁での昼食。炊いた米は八升五合とのこと。毎度の事であるが、お手伝い頂いた少年部のお母さん方には格別の感謝です。また、枚方無心館の引率の先生、豚汁でお手伝い頂いた皆さん有り難うございました。

少年部寒稽古、風景その1、三松禅寺本堂での説明中、少し前の方に詰めて下さい、との住職の案内に、一番後ろに座っていた枚方無心館道場の黄帯の子ども4~5名膝行にて3歩4歩。う~ん、さすが。聞くところによると、無心館道場は白帯の次が黄帯との事。まだ始めて1年から2年と言うところであろう、道場稽古の成果はこのようなところに出る。

少年部寒稽古、風景その2、道場いっぱいに組まれた座禅行の静寂さも、日常では体験出来ないもの。きっちりと足を組み終了まで其処に身を置く。「先生もしたら」と私に向けられる声のふたつ三つ。

少年部寒稽古、風景その3、私は走っていないので分からないが、座禅後のマラソンも楽しそう。走って返って来る子どもの顔に、疲労より笑いが多い。

少年部寒稽古、風景その4、一年生から六年生まで幅広く、しかも参加道場が多いとやる技の選択が難しい。低学年と高学年に分かれて稽古。低学年『片手持ち入身投げ』『突き、抑え込み』。稽古した事のない技であっても、こちらのする事をちゃんと見ている。すぐに慣れ、技を繰り出す。「技が相手と違っていようと、捌きが間違っていようと、かまわない」。「今日は思うように、日頃稽古しない相手と、楽しんで稽古して欲しい」。と言う。子ども達の感性は鋭い、「競え」とは言わないが、自ずと相手のレベルを見る。高学年の『突き、小手返し』などは、上級の者同士、気合いの入った稽古をしている。恐らく、互いに感化しあうモノがあるのだろう、獲得するモノは大きい。

少年部寒稽古、風景その5、合同研鑽は実に良い体験となる。最後の仕上げ、豚汁の昼食。「ごちそうさまでした。美味しかったです」。と、ひとり一人が炊事場へ運ぶ。道場から日常(家庭)に持ち返って欲しい礼(稽古)です。

https://youtu.be/gf6OAKLMXdE

ピクチャ 22


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