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稽古考57

■ 2006/12/02   稽古風景 郡山道場少年部 

郡山道場は広い。広い道場の良さがある。いつもは高学年低学年に分けて稽古しているが、金曜日は低学年から高学年まで少年部37名が揃って一緒に稽古する。最近の稽古のやり方は、互いを二列向かい合わせに座らせ3~5分おきに一列が横にずれ稽古相手を変えている。そうすれば、好きな者同士の稽古が恒常化することなく、違った者同士の稽古が出来る。

自由に稽古させると、稽古相手が固定され仲良しグループ化する。少年部の場合はその良さより、弊害の方が多くある。私の指導は家庭や学校の「通常」を出来るだけ道場には持ち込ませない。

1時間の稽古の内、大概は2つの技をやる。一つの技につき右左を総当たりするので、都合150回は相手する事になる。少年部では「受身」の稽古が大事になるので、大抵わたしは投げに徹している。

ベアの内一人を投げている際は、(たかだか20秒程なので)残った一人は立って眺めているのが通常である。ある組みの低学年一人を投げ、ふと見ると、残りの一人が正座し(自分の番が来るまで)こちらをみていた。小学2年生の女の子である。

指導者が教えている際は残りの者は正座し指導を見る、これは一般部大人の稽古で見かける風景である。一般部のやっているのを見て知ったのであろうか。子供であっても「習う事」に注意力の違いがあるのか、と今更、思う。

翌日、「その事実」を気にしながら土曜日の稽古を指導する。ここでも個別指導の際、小学2年生と5年生の二人組が同じように正座していた。合気道少年少女万歳である。

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