【読書感想】カイゾクさんの恩返し
「13歳からの地政学」を読み、地政学から自分自身のことを考えてみる、というタイトルでnoteに記した。
エピローグに触れたくて、別タイトル「カイゾクさんの恩返し」でまとめることにした。
エピローグには大樹、杏、カイゾクさんが使った地球儀のその後が描かれている。
地球儀はカイゾクさんから2人へ、手紙とともに届けられた。手紙にしたためられ、印象深かった恩返しについて短くまとめてみた。
恩返しする先はどこか
カイゾクさんは自分自身が受けた恩を恩師に返そうとするが、恩師からこう言われた。
「恩は、他の人に自分が受けた以上のことをして返すものなんだ」
社会に足を踏み出して30年以上が過ぎた。
新入社員として入社したのはバブルが弾けた頃。終身雇用が当たり前で、女性は結婚して家庭に入る、という価値観が普通の時代だ。
ルート営業を17年間勤め、その後は営業サポートとして様々な仕事をやり続けた。
私にとっては働くことが普通だったし終身雇用も当たり前と疑うことすらなかった。
上司や先輩から様々なことを教わり、これを後輩に繋いでいくんだ、と思っていた。
ところが。
人生何が起こるかわからない。
早期退職。
私は誰に今まで培ってきた経験や知見を繋いでいくのだろう。
早期退職前に決めたこと。
ブランク期間は1年。
将来やりたいことはぼんやりながらも決めていたので、そこにたどり着くには何が必要か。
それと並行して恩返しについても考えた。
地元に還元する
まだ見ぬ誰かへの恩送りをする
私の経験はきっと誰かの役に立つ
現在私は、就職支援を行っている。
転職経験は少ないが、職種は新卒入社した企業で5職種以上経験しているのだ。
営業経験で多くの業界に携わってきたこと、営業サポート職で営業を支援・サポートするためには、私は何をどうすればいいのか、を考えながら仕事をしてきたことが、今の私の宝物になっている。
なにより
・職種変更の際の葛藤
・仕事を任されるたびになぜ私は選ばれる、と思い悩んだこと
・働く環境を少しでも居心地良くしたい、と掛け合ったこと
これらの経験が、きっと誰かの、まだ出会っていない方々の役に立つと信じている。
私の恩送り
カイゾクさんは自分が受けた恩を大樹・杏の2人に送った。
2人は、これからもカイゾクさんから受け継いだ地球儀を見てカイゾクさんから教えてもらったこと、そこから自分の経験と照らし合わせて理解したことを自分の糧にしていくのだ、きっとこれらかもずっと。
身近な人への恩送り
まだ見ぬ誰かへの恩送り
当時の上司・先輩からたくさん頂いた恩。
私がその恩を返すのはきっとまだ見ぬ誰かだ。
もしかするともう出会っているかもしれないし、すぐそこまで来ているのかもしれない。
出会った人に必要な恩送りを送っていきたい、と私は考えている。