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写真展「赤い馬 」Hong Kong 総括

2024年8月28日~9月1日 BEATS

伝説の写真家・中平卓馬のトリビュート展に参加しました。参加した作家の殆どが2月に東京国立美術館で行われた「中平卓馬写真展 火_氾濫」を鑑賞したということです。僕は下記のようにその写真展の様子をまとめました。

それぞれが中平卓馬から受けた影響をぶつけた?写真展でしたが、僕は初期の中平卓馬氏の写真が好きなので、初期を意識した写真を展示しました。

DM

ということで展示したのは2011年8月と2014年8月に撮影した香港のストリートスナップでした。去年、今年と香港に行きましたが、やはり13年&10年前の香港の方がディープだったと感じます。

モノクローム15枚の写真で展示しましたが、今の撮り方とは違いますし、多くの方々から今よりは少し荒々しく感じるという声を聞きました。僕もそう感じたので、中平卓馬のトリビュート展にぶつけたのです。昨年、今年の写真を混ぜることも考えたのですが、やはり今の香港とは違う香港だけで展示したかったのです。

その頃の機材は CANON 5D Mark2 とRICOH GR&GXR系(28mm)でした。そこも今とは違う感覚です。実は展示中はGR系はGRD系で撮影していたと思い込んで話してしいましたが、2011年はガジェットスタイルのGXR、2014年はRICOH GRで撮影していました(汗)

では、展示写真の中からピックアップして紹介します。

中環 2014

雲が龍のように見えるのが印象的で夢中になってRICOH GRで撮影した覚えがあります。左上に配置して、ディープ香港の導入として選びました。今回の写真は全て、粒子は荒れ気味に現像しています。


香港島 2011

道端の壁に貼られていた写真です。とても素敵な家族写真だと思うのですが、それが何故貼られていたのかは分かりませんでした。記録として撮影した一枚です。カメラは RICOH GXR A12(28mm) です。


九龍 2014

中平卓馬展としては、やはりブレている写真は入れたくて、横断歩道に立つおじさんに走るバスをブラして被せた写真です。あたりは薄暗くなっており、RICOH GRで ISO3200・1/30秒で撮影しています。


香港島 2011

これは香港の水族館でEOS5D Mark2で撮影したのですが、今なら撮らないでしょうね。海外に行って、わざわざ水族館には行かないと思うんですよね。しかも一人で。。。ただ、展示にこれを入れたのは正解だった気がしています。その下のセンターのおじさんのインパクトに匹敵するくらい、僕の展示にとってセンターラインは大切なので。


九龍 2014

これが一番、インパクトがあるとお褒めの言葉を頂いた写真です。正面から堂々とストレートにRICOH GRで撮影しています。今、ここまで撮れるか少し自信がありません。殴られても撮らざるを得なかった被写体です。


上環 2011

こんな感じの子供の写真が中平卓馬氏の初期には多かったです。雨の中での撮影でしたが、窓ガラスに映るビル群を意識してシャッターを押しています。LGは韓国の ソウル市 に拠点を置く多国籍 財閥企業ですが、ここでは構図のバランスを整える役割を果たしてくれています。


九龍 2014

とても格好良い映画?の広告とおじさんで構図を決めました。右奥にその当時、香港の象徴だった道にせり出た看板が少し写ってますが、2024年現在は法律が改正されて大分少なくなってしまいました。


元朗 2011

この頃の元朗はとても活気があってディープでした。今の元朗ではパンツ一丁で飯を食べている八百屋のおじさんは見ないですねぇ。13年前の香港は今とはやはり違います。この時の香港を撮っておけて本当に良かったと思います。

最後にいつものように配信がありましたので、貼っておきます。

では、また。

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