紙で読みたい気持ちって何なの?自分がおっさんなだけなの?
本は紙で読みたい派閥の者です。
朝の4:30に目覚めてベッド脇に置いていた本を手に取りペラペラと心地良い音を立てるとこんな疑問が浮かんできてしまいました。
今そんな疑問浮かばなくていいのにとガッカリしながらも気になるのでちょっと調べてみました。
引用元:早稲田商学第459号
なぜ紙の本は消えないのか?
この論文では以下の3つの要因を切り分けて実験と考察がなされています。
1. 消費者の制御欲求
2. 消費者の年齢
3. コンテンツの属性
1は制御欲求の程度をアンケートによって判断し高いグループと低いグループに分けて実験をしてます。
3は小説なのか実用書なのか?といった具合のコンテンツのジャンルを分けて実験してます。
過程も詳しく読みたいけど今は結果だけ知りたい"結論だけ教えておじさん"なのですっ飛ばして結論を見ると。。。
1. 制御欲求の高い人は紙媒体を好んで選ぶ傾向がある。
2. 快楽的属性を持つ小説では紙媒体が選ばれる傾向が強く、且つ20代〜40代にかけての若年層において傾向は顕著であった。
自分が若くて制御欲求の高い人間である可能性が出てきた。
別の論文も少し見てみる。
引用元:情報処理学会研究報告
表示媒体が文章理解と記憶に及ぼす影響
相変わらず"結論だけ教えておじさん"なので結論を見ると以下のことが書いてあった。
1. 主観的な読みやすさでは紙媒体と電子媒体で有意差はない。
2. 説明的文書では電子媒体の方が読み速度が速い。
3. 説明的文書では紙媒体の方が記憶成績がよい。
4. 理解テストの結果は説明的文書と文学的文書のいずれでも紙媒体の方が成績がよい。
結論としては"電子媒体の方が読み進めやすいが故に内容を思い出しづらい"とある。
んー。。。何かちょっと自分が知りたいことからズレてる気がする。
最後にもう一つだけ論文を見てみる。
いやこれでほんとに最後。今生のお願いならぬ今朝のお願いです。
そんなことを考えながら調べてみるとこんな昔の記事が見つかりました。
イタリアで発表された研究結果らしいのですが、以下の文言に納得。
マンゲン氏は次のように語る。「紙の本を読む場合、読み進めるにつれ本の片側のページが増え、もう片側のページが減っていくのを手のひらで感じることができる。視覚だけでなく、触覚からも(ストーリーの)進行を把握できるということだ。(ペーパーバックを読んだ被験者の方がKindleの被験者より成績が良かったのは)紙の本では文章が紙の上に固定されていることと、ストーリーが進むに従ってページをめくることが進捗の視覚的な把握を助けている可能性がある。恐らくこうした視覚と触覚が、テキストの、ひいてはストーリー進行の固着化をある程度助けているのだろう」
こうしてしっかり言語化して説明出来る人ってすごいですよね。
まとめると、
紙で読みたいという気持ちは制御欲求が関係してる傾向があり、それは若年層で顕著。
しかも紙の方が記憶に定着する傾向もあり、それは触覚や視覚から話の進行具合を把握できるからと推測されている。
というわけですね。
最後は"結論だけ教えておじさん"から"要点だけまとめたいおじさん"になってしまった;
有意義な朝の1時間でした♫
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