【百人一首】50.君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
藤原義孝:所載歌集『後拾遺集』恋二(669)
皆さんは恋が実った時、どのような気持ちになりますか?
この詩のように「幸せだなぁ、ずっと一緒にいたいなぁ」と思う人もいれば、
「今日が人生のピークだ…これ以上幸せなことなんてない」と思う人もいるのではないでしょうか。
千年前もきっと2タイプいたはず。(私調べ)
百人一首 54番
忘れじの 行く末までは かたければ
今日限りの 命ともがな
(訳: いつまでも忘れまい、とおっしゃるそのお言葉が、遠い将来までは頼みにしがたいので、そのお言葉のあった今日という日を最後とする私の命であってほしいものです。
という歌。
50「君がため」と54「忘れじの」は真反対だけど私の中ではセット。幸せは紙一重だと思う。
最近で言うと、二葉亭四迷の「死んでもいいわ」が近いのかな?なんて思ったり。
告白に対して“(I'm)yours.” (私はあなたのもの)という文章を「死んでもいいわ」と訳したとか。
「死んでしまいたい」と「死んでもいい」はだいぶニュアンスが違うけれど、幸せの絶頂に死を連想するという点では似てる気がする。
…というかI love youの返事がyou tooじゃなくてyoursって何!?どうやったらその発想が出てくるの?は!?素敵すぎん?!?!
皆さんはどちらに共感しますか?
私は'君がため'の方が幸せになれると思うけれど、'忘れじの'に惹かれつつある。。。
(今回'君がため'について書いたはずなのに。笑)
死んでしまいたいって最上級の愛情表現だなぁ。
愛してるを上回る言葉ってあるんだ、、としみじみ思います。
……言われたら嫌だけどね。重すぎる。笑
人の数だけ恋愛の形があると
改めて思った今日この頃。
身を捧げてもいいと思えるような人に出会ってみたいものですね 𓈒 𓂂𓏸
2024/02/04