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昭和のビーチ 灼熱のブレイクダンス

40年前の今日は土曜日。慎吾ちゃんは小豆島にいました。オリーブで有名な瀬戸内海の島。ダンサーたちとともに東京から新幹線で岡山まで、そこからフェリーに乗ってやって来ました。

この写真は沖縄だけど shueisha  1984

そこで開かれるのは「オリーブアイランド・コンサート」。テレビ岡山主催の生放送。海岸に作られた特設ステージでのライヴで、その年デビューしたバンド、Sallyとの共演でした。

快晴の午後。屋根はなく炎天下。ステージの床は真っ白のアクリルで、強烈な直射日光とその照り返しで目を開けていられないほど。そんなところで、彼らはブレイクダンスを踊ったのです!

先にSallyが5曲ほど歌い、その後慎吾ちゃん達にバトンタッチ。楽屋がわりの大型バスに帰ってきたSallyのメンバーたちは暑さでぶっ倒れそうになっていました。灼熱のビーチ、どんどん熱くなるステージ、満員のお客さん、大声援で盛り上がる会場。繰り返しますが、これはテレビの生放送。

そんな30分のステージを、死にそうになりながらこなした慎吾ちゃんとダンサーたち。これほど過酷な環境でのブレイクダンス、後にも先にもなかったでしょうね。アチアチのアクリルの上で背中で回ったりして、やけどしたんじゃないかと。

これが、日本人が踊るブレイクダンスが初めて「生放送」で披露されたときではないでしょうか。ローカルだったけど。ビーチのステージでヘロヘロになりながらも踊る慎吾ちゃん。記録があれば見てみたいものです。

☆彡

40年後、特設ステージの屋根の下で華麗に舞うダンサーたちの姿が、パリから全世界へ向けて放映されるのです。