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慎吾ちゃん ニッキ パラレルワールド
→ 前回からのつづき
二人に共通するのは、作り手としての才能を持っていたことでした。
☆彡
二人ともなまじセンスがありクリエイティブなばっかりに、昭和アイドルをするには窮屈だっただろうなと思います。
だから、「もし~だったら」という世界線を妄想してしまう。
もし、慎吾ちゃんがソロじゃなかったら。ニッキがソロだったら。
慎吾ちゃんがもし、番組オーディションに落ちて欽ちゃんファミリーに入ることなく、古巣の「ソイヤ!」の一員としてデビューしていたら。硬派コワモテの中に一人ベビーフェイス美少年が混じっているというのは個としても全体としてもすごく効果的なので、一世風靡はさらに売れていたと思います。アクロバット担当になり苦手な歌を歌うこともなくダンスに専念。お笑いアイドルになることもおちゃらけることもなく若いうちに映画のイケメン役あたりで少し役者をやった後、大学出てホンダかヤマハか三菱重工のエンジニアになってボートエンジンの開発をして40歳ごろに家業を継ぐ。その代わり大ヒット曲『僕笑っちゃいます』は存在せず、日本におけるブレイクダンスの浸透もなかったことでしょう。
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ニッキがもし、ソロでデビューしていたら。80年代初頭のジャニーズデビューの順番はヨッチャンあたりでイレギュラーがあったと思われ、順当に行ったら下記のようになっていたかもしれません。
現実 80トシ、81マッチ、82シブ、83ザグッバイ、84-、85-、86少年隊
妄想 80トシ、81マッチ、82シブ、ヨッチャン、83ニッキ、84別少年隊
少年隊の全米デビュー構想がもしなかったらこのくらいのタイミングで行けたかも。バックダンサーをつけてソロで活動し、音楽番組が少なくなってきた90年代から舞台に移行しミュージカルで長年主役を張って、激しい動きができなくなったころさっさとジャニーズから脱退、地道にプロデュースか演出等の作り手活動をしていたんじゃないかなと妄想します。きっと現実よりも世間での個人知名度が高くなっていたでしょう。ただ、ソロだった場合、持ち合わせた実演の力量を十分に発揮できたかどうか。助け合って負担を1/3にできるグループの一員だったからこそあそこまでできたというのもあるかもしれないし、ソロだったら現実の少年隊ほど売れなかったかもしれない。こればっかりは分かりませんが、とにかくパラレルワールドではもっと早くジャニーズを出ていたでしょうね。
☆彡
慎吾ちゃんは五輪種目採用で、ニッキはジャニーズ退所で昨年世間の注目を浴びました。慎吾ちゃんはジャニーズに比べはるかにアイドル期が短くリリース曲も少ないのに今でも80年代絡みでよく登場するのは、やっぱりソロだったからでしょうね。グループだと時が過ぎるとそれぞれの世界で生きるようになっていくから。