ブレイクダンス界の野茂か伊藤か
⇒前回の「共通一次とブレイクダンス」のつづき…
歌やダンスを期待されてタレントになったわけでなく、元々劇団の台本作家をやっていただけで芸能界に入りたかったわけでもないのに、なまじお顔が可愛かったために人気が出てアイドルになってしまった慎吾ちゃん。
なまじお顔が可愛かった台本作家 shueisha 1984
歌手活動は受け身で始めたけど、4枚目のリリースにあたって「自分はこれがやりたい!」と自ら行動して展開してヒットさせてブームを巻き起こした。まだ若干21-22歳だったのに、とてつもない努力と能力だと思います。
実は身体より頭脳の方に自信あり shueisha 1985
とても多面的というか、引き出しが多いというか、多才なんだなと。その中でもS級才能のダンスをもっと生かせる土壌が当時あったら、その後また違った展開になっていたのかなと思うのです。まだパフォーマーという概念や在り方が芸能界で確立されてなくて、とにかくまず歌手でいなければならない時代だったし。革命児として新しいジャンルやスタイルを切り拓き後への流れを作った貢献は計り知れません。アイドルとかスターとかタレントとかいうより、子供たちの「ヒーロー」だった。そして令和ではレジェンド。
キン肉マンより矢吹丈 kodansha 1985
さしずめダンスシーンの野茂英雄ってところでしょうか(このお名前自体が「未開の地のヒーロー」ってなんかすごい)。 瞬間的な輝きや話題性、切れ味の鋭さは伊藤智仁っぽくもあり。あ、でもカープだから敏捷性とルックスとモテ度で時代的に高橋慶彦かも。今だったら菊池涼介? あの身体能力だったらカープの1番ショート2番セカンドぐらい余裕でいける。ブレイクダンスで野球やってるけど、パリ五輪もうこれで ↓ いいんじゃないかと。
とにかくびっくりした。仕事柄今までいろんなパフォーマンスを見てそれなりに感動することはあったけど、あれほど新鮮な衝撃はなかった。全く新しいものが入って来た瞬間を目の当たりにできて、80年代を生きててよかったと思う。
80年代という時代があまりに充実してて目まぐるしくて、それを超える勢いがなかなかないご時世だけど、その時代時代での輝きがあるはず。あれから35年。2020年代もまた新たな輝きがあるのでしょう。
これにて連載おしまい。
☆彡
【追記】ブログを読んでくださった方から以下のコメントいただきました。