日本ブレイクダンス史上 記念すべき日
ついに「パリ五輪」が始まりましたね。
40年前の今日、オリンピック史に燦然と輝く「ロサンゼルス五輪」が開幕しました。あの有名なファンファーレに胸が躍りました。開会式では宇宙服を着た人が空から降りてきて度肝を抜かれたり。
同じ日、慎吾ちゃんは84年夏のコンサートツアーをスタートさせました。
ツアーパンフレット 表紙
このツアーのメインテーマは、そう、「ブレイクダンス」。当時ブレイクダンスは、都会のトレンド若者には徐々に知られてきていたものの、世間にはまだまだ浸透していませんでした。
映画『ブレイクダンス』の日本公開が1984年6月23日。慎吾ちゃんはそのわずか1か月後に、ブレイクダンスを踊って全国を回っていたのです。
このツアーでバックダンサーとして踊ったのが、慎吾ちゃんがディスコに探しに行って見つけた例のメンバー。
このころ、慎吾ちゃんにダンス曲制作の予定は全く無し。4人もまさか半年後に『涙のtake a chance』でテレビに出て踊るとは夢にも思っていなかったでしょうね。ダンスの上手さで夜のディスコでは輝きを放っていましたが、普段はトラックの運転手やエンジニア、カフェ店員、専門学校生などそれぞれの生活を送っている人たちでした。
ツアーの開幕まで5人はディスコで猛特訓。
パンフには開催地として東京、愛知、大阪、広島、宮城とありますが、他の地域でもコンサートをしており、岡山や沖縄にも行っています。しかも、沖縄へは、ファンクラブ行事として200人ものファンが飛行機で慎吾ちゃんの応援に行きました。
コンサートでは幕開けでいきなり皆で『Rockit』を踊り、慎吾ちゃんの歌の後にまたブレイクダンス幕。しかしながら踊った曲目が不明。どなたか観に行ったファンの方、いらっしゃいましたら何の曲だったか教えてください。
このコンサートに行った人は、日本のブレイクダンスの幕開けとなる歴史的瞬間に立ち会ったことになります。慎吾ファンの方々は、世間一般の人たちより先んじてブレイクダンスというものをしっかり認識したわけですね。
慎吾ちゃんのツアー終了より一足早く、ロス五輪は8月12日に閉幕しました。閉会式のアトラクションとして、パフォーマーたちが一斉にウインドミルを披露していました。しかしながら世界中の視聴者はそれが何か分かっていませんでした。
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カール・ルイスが4つも金メダルを取り、慎吾ちゃんがブレイクダンスで日本を駆け抜けた夏から40年。
パリで、また新しい歴史が始まります。