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権力と腐敗 マッチの退所 トシちゃんの覚悟

マッチがジャニーズ事務所を退所するとの報道。

トシちゃんが退所して以来、30年近く「長男」でい続けたことになります。

退所のきっかけは自らの不祥事。以下、とある有名芸能レポーターの言。

「“自分だったらマスコミを封じ込むことができる”、という驕りが彼の中にあったんだと思います。」「ジャニーズ事務所の中に、こういうスキャンダルに関して闇から闇へなんとかできるのではないか、という勘違いがあったというような気もします。」
井上公造 「近藤真彦 25歳年下の会社社長女性と不倫報道について話します」 井上公造チャンネル YOUTUBE 2020年11月17日

まだ実力もない10代半ばでスターになり、若いころからちやほやされると、どうしても裸の王様になってしまう。さらに、ニッキが「ジャニーズという鎧」と表現するぐらいの力を持つ事務所から長年守ってもらっていれば、驕りの精神が必ず育つ

権力は腐敗する。

キョンキョンが2005年、当てた後逃げたのも「もしバレてもウチの社長になんとかしてもらえばいいや」、つまり闇から闇へなんとかできるという驕った考えがあったからかもしれません。

トシちゃんはそういう人間になりたくなかったのでは、と思うのです。ジャニーズにいれば最年長として周りから持ち上げられる。後輩が何でもパッと用意してくれ王様でいられる。けれど、それではダメなんだと。人間としてダメになると。それに、いつまでもアイドル事務所の長男でいたら年齢にふさわしい成長ができず、後輩への示しもつかないと。

組織内である程度の立場になった時、若手の育成も視野に入れた活動をするか、それともいっそう自身を向上させるために新たな世界に飛び出すか。

「いつまでもジャニーズに寄りかかっていちゃいけないという思いもあって、独立を決断した。」 田原俊彦 インタビュー Bunshun Online 2020/12/13

80年代後半からオレ様キャラで通っていたけど、実際は謙虚な姿勢で自分と向き合い、後輩のことも考えていたのだと思います。

一匹狼になるとテレビからは締め出され、マスコミからは猛バッシングされ嚙まれっぱなしに。それでも、ただひたすら歌って踊ることを続けてきた。芸も人間も磨いてきた。腐敗しないように。腐って負けないように。

本物は浮上する。いつか、きっと。


一方、マッチは特に何も考えてなかったようです。50代になってもアイドル事務所に居たままでした。次世代へ貢献する活動をしていたわけでもないのに、ジャニーズという強い鎧に守られてぬくぬくといつまでも。

「こういうスキャンダルをマスコミはどう扱うのか。扱う以上は公平に扱う。タレントの大きさや事務所の大きさで許されることではないということは、自分の反省も含めて、強く感じています。」
「今回のマッチの件はいろんな意味で自分たちの在り方、業界の在り方を変えなければならないということを痛感させられた出来事でした。」
井上公造 「近藤真彦 25歳年下の会社社長女性と不倫報道について話します」 井上公造チャンネル YOUTUBE 2020年11月17日