52:朝活デス
小学生の頃から電車で通っていると暇の潰し方に困るもので、ある程度の遊びは車内でやってしまう。勉強しなよと声も聞こえるが、そんな勤勉な性格ならしっかりした大人になれていただろう。
そんな1時間ほどの道中で、ひとつ自分ルールがある。
「目的地に着くまでに、話しかけられたら死」
というデスルールだ。
学校なり会社なり、基本的には眠い状態で向かうことになる。
そこは次の空間までのある種のプライベートな時間なのだ。上記で述べたように遊んだり何をするまでもないが、誰にも崩してほしくないと思ってしまっている。
エンペラータイム
言わば、絶対時間
学校前の長い信号で待たされるときに声をかけられると、「ああ、今日1日は死んだ。」そう思ってしまう。
防衛策として、
声を掛けられないような対策をすることにした。
まずはイヤホン、音楽やラジオを聴くことによって一つ遮断する。実際に聴いてもいいし、聴かなくてもいい。
しかし、人がイヤホンを付けてるのにわざわざ肩を叩いてくる人がいる。
なんて横暴な人なんだ、直ぐに目的地には着くのにそんなに僕と歩きたいのか。
朝から強烈な親父ギャグを喰らうこともある。
オジサン、ご機嫌である。
申し訳ないが、親父ギャグを言う男にはなりたくやいものだ。
そんな方への更なる遮断策として、サングラスをかけることにした。季節によってはかけないこともあるが、オールシーズンで僕はつけている。
やれ気取ってる、カッコつけだの言われても
「みうらじゅんリスペクトです」のか細い一本槍で逃げ切ってきた。
このサングラスがあることのメリットは、駅から先に歩く先輩や上司など目上の方に対して、「無視してないよ〜!気がついてないだけ!!」このロジックで行けること。
今日もそんな攻防の1日が始まる。
決して学校や会社が嫌いなわけでは無い、めんどくさい男の身勝手なモーニングルーティンとしてのデスゲームなのだ。
また1日頑張りましょう、
死なないようにね。
ちなみに、帰りは1人で帰るのは寂しくて嫌いなのでいつも残ってる人を誘ってます。
身勝手で、どうもスミマセント・アンドルーズはゴルフ発祥の地。