年下のあの子と行く女旅

京都は盆地だから夏は暑くて冬は寒い。
そんな言葉を聞いたことがある。
そんなこと言っても、なんて言いながらバスに乗り込みうたた寝。
目が覚めると京都の街並み。
バスを降りると、さっむ！と一言。
1月の京都は非常に寒い。
覚えておこう。

まずは平安神宮がある岡崎公園。
ちょうど開催されていた平安蚤の市へ。
毎月10日に開催しているらしい。

たくさんの人でに賑わう広い公園内。
古着、アンティーク家具や食器、レトロ雑貨など見ているだけで心踊る。
ゆるく話しながら見て歩いて休んで。
女同士ならではのゆるり旅。

ホテルは三条通りにあるTSUGUへ。

1914年に洋風の近代建築「日本生命京都三条ビル」をリノベーションしてつくられたホテル、とのこと。
ホテル内にあるカフェ「USHIRO」もアパレルショップも岡山に縁あり。
なんだか気持ち高ぶる。

蚤の市以外はノープラン。
それが一緒にできる友人は少ない。

京都の街を散歩。
物静かなビルの中にあるアクセサリー作家さんのお店。
お土産屋さんもビンテージ家具屋さんも入れば一瞬にして各自行動。
お腹すいたね、たこ焼き食べよ、と格安のたこ焼きをベンチで頬張る。
なんて一緒にいて楽なんだ、といつも思う。

2日目には着物を着て外国人観光客に混じって観光。
コテコテの観光も行ってみると最高に楽しめる。

情報が溢れる時代。
嫌なニュースも流れる時代。
それでもやっぱり日本って素敵。
そんなことをふと感じる。
今回も良い旅だった。


たまたま職場が一緒になって仲良くなった年下のこの子。
沖縄1週間の旅も共に過ごした年下のこの子。
その沖縄でお酒を飲みながら私の退職に泣いてくれたこの子。

女同士でしか話せないこともたくさんある。
あまり人に話せないこともたくさんある。
それでもいつも前向きな言葉をくれるこの子。

「人生ゆっくり時間をかけて楽しみましょうよ」

いろんなことに焦って悩んで不安になってたわたしにくれた一言。
まだまだこれから楽しみがたくさんある。
じっくりゆっくり噛み締めていけばいい。
そんなふうに言われた気がした。

そんな人生２周目なのかもしれない、年下のあの子と行った旅の話。