Success4セッション・カスタマーサクセスを追求する組織カルチャー変革、を聞いてきた!
登壇者
池田 脩太郎【リクルートマーケティングパートナーズ / まなび事業本部 教育機関支援統括部 部長 兼 Quipper Ltd. Country Manager】
前提
完成したモデルケースではなく、現在進行系の戦記であること。
カスタマーサクセスを目的化して始めたわけではない。
スタディサプリ(toB)について
高校に対して営業、年間契約して頂くモデル。導入校数は全国5,000校のうち半数の2,500校超。
学校の先生はやることがいっぱい。タイムカードをつけたら超ブラックになるはず。
変革前夜
垂直立ち上げと順調な成長。営業組織はイントレプレナー集団、自分たちで日本の教育を変える、と意気込んでいた、が、立上げから5年目、急成長が止まる。
高校が5,000校しかない中、一時年間チャーンレートが30%超え。新規が取れている分、「まだ新規取れてるし行ける!」と、危機感を抱きにくかった。
3年間かけて変革し、再成長。
具体的にやったこと
人・プロダクト・金は変えず、”組織カルチャー”を変えた
カスタマーサクセスを追求する組織カルチャー変革に向けて
重要な3ステップ
・タイミング:いつやるか
・KPI:何を目指すか
・カルチャー:同浸透させるか
タイミング
事業が下り坂フェーズの場合、変わりたいけど変われない。
ターンアラウンドは痛みを伴う変革になりがち。
いつ変革するのか?
→事業フェーズが上り坂のタイミングで健全な変革を目指すのが望ましい
変革のきっかけになるシグナル
=経営指標に直結しない現場の違和感にどれだけ気づけるか。
ステディサプリの事例① 「活用状況確認シート」を誰も使っていない・都合よく加工されている
事例② 先進的な成功事例は属人化され再現性がない、横展開出来ない。
経営からの信頼を大きく毀損せずに、早期に変革に向けた価値議論をボード陣でスタート。
KPI
KPIとはKGI達成のための最も重要なプロセスを数値で表したもの
カルチャー変革におけるKPIは
①KGIに繋がっていて ②行動につながる数値を ③1つ設定する
ことが大事。
KGIとKPIの候補となる達成プロセスの因果関係を可視化
KGIの達成のために重要なアクショナブルな数字を見つけないと、行動に落とし込めない。
→スタディサプリの場合、宿題の配信数がリテンションに影響することがわかった
KPIは1つ。みんなで小さな成功体験を追う
カルチャー化
カルチャー化は賞賛による。推進サイクルの螺旋的進化から生まれる。
縦と横、斜めで賞賛できているか
スローガンとKPIを同期
データドリブンな活用伴奏支援によってCSに必要な重要な情報を全て事前に把握可能に。
例:ダッシュボードで先生へのフォローを即座に実施(Tableauを利用)
成果
リピート率、売上、組織エンゲージメント、いずれも改善。
3年の取り組みを経て初めてカスタマーサクセスチームを組成。
はじめからカスタマーサクセスチームを作るのではなく、既存メンバーの中からCSのロールにアサインした
やりたいこと
日本を良くしたい→教育は外せない。
志高い先生の支援が必要
カスタマーサクセスを通じて実現したい世界
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