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うつ病を経て得たもの

先日、うつ病で気分が塞いだ際の、自分なりの対処法を記事にしました。

ちょこちょこ反応を頂き嬉しいです!
今ではそれなりに病状が良くなり、通院や薬の服用はあれど、普通に近い生活が送れています。
うつ病になって失うものなんて、数えきれないほどあるし、書いても悲しいので、そこで今回は、うつ病になって得たものを振り返っていこうと思います!


綺麗好きな本来の自分を発見

療養中の2~3年は、ほとんど寝たきりで、家事と呼ばれるものはほとんどしませんでした。
掃除なんてもってのほかで、数ヶ月に1度すれば良いほうという有様。
埃と髪の毛でいっぱいの中寝ていました。
体調が良くなったのを機に、引越しをし、新たな自分の部屋を得たときに、「この部屋の綺麗さは絶対に維持したい!」と決心しました。
それから1年半経ちましたが、週に1度の床の水拭き乾拭きと、トイレ掃除を欠かさず続けられています!
部屋が汚いと精神の崩れに直結する、と気が付くのに相当な時間を要しましたね…。
なので、気持ちに少し余裕のある今は、清潔な部屋で過ごすということも、自分の精神を安定させる要素の1つになっています。


害してくる人を切り捨てられるようになった

病気をする前は、他人からの評価を気にし過ぎてしまう性格でした。
目上の人の機嫌を伺ってしまうのも常で、いつもビクビクしていました。
特に良くないのが、自分のことを雑に扱ってくる人にも、愛想を良くしようとしていたところです。
上記のことが重なり、常に人の顔色を伺って疲れ果ててしまったのですが、病気になってからある時ふと、「あ、なんかもう全部やめよう」と唐突に全てを投げ捨てました。
それからは、人間関係を無理して維持することがなくなり、かなりストレスが軽減されました。
雑に扱ってくる人に対して、優しさを差し出す必要は1つもないと思います。
それに、常に顔色をビクビク伺っていると、人間に舐められます。
必要な時に毅然とした態度が取れるようになったのは、かなり嬉しいですね。


少しだけ客観的に自分を見られるようになった

病状が一番酷いときは、「何がなんだか分からないけど消えたい!!」とパニックになっていました。
何故調子が悪いのか、どう対処すれば良いのか、全くわからなかったので、暗闇の中をひたすら彷徨っているような状態。
ですが今は、天候、体調、仕事、心に引っかかっていることなど、何が原因でこの憂鬱さを引き起こしているかが、少しだけ分かるようになりました。
これが出来るようになった要因に、不調の言語化があると思います。
カウンセラーさんや家族に、現在自分はこういう状態、ということをなるべく伝える努力をした結果、要因に気がつけるようになりました。
闇雲に調子が悪いより、あー多分これのせいだな、と見当をつけられるだけで、随分と心が軽くなります。


辛そうな人に少し寄り添えるようになった

これが一番嬉しいですし、病気になってちょっと良かったな、とすら思っています。
病気をする前は、自分のことでいっぱいいっぱいで、ハッキリと言ってしまえば、結構な薄情者だったと思います。
しかしながら、患って以降、たくさんの方々に優しくしていただきましたし、自分が"消えてしまいたい”と思うほど辛い時期があったからこそ、「そういうとき、そういう気持ち、あるよね」と、共感できるようになりました。
もちろん、自分も完治したわけではなく、完全に寄り添うと気持ちが持っていかれてしまうので、程々ではありますが…。(お節介な場合もありますしね)
自分がしてもらったり、かけてもらった言葉で嬉しかったものを、今、辛い人に返していきたいと思っています。


おわりに

一番辛かった闘病当時は、何故こんな目に遭わなければいけないんだ!!と常に怒りと悲しみで満ちていましたが、ある程度乗り越えた今は、病気のことも少しずつ前向きに捉えられています。
ながーい人生、「こんなときもあったな!」くらいに、軽く振り返られるようになったらいいなぁ、という願いも込めて、文にしてみました。
今後、もっとこの経験が自分の中で糧になると嬉しいです。
みんなも程々にゆるーく生きようね!

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