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羽織の襟について

羽織の襟は、どういうふうになっていると
綺麗な襟だな〜って思いますか?

襟ぐりが半分、無理なく折れていると綺麗です。
また、前の裾で、襟先がストンと綺麗に落ちているのも綺麗です。

では、ストンと落ちるとは?
左上は、朝ドラの一番です。
襟がとても綺麗だったので
お昼の再放送をわざわざ見て写真を撮りました。

他の3枚は、私が着ている写真です。
どちらの羽織もいただきもので
自分で仕立てたものではありません。

羽織った時に、襟のおさまりま悪く
どうお直しするか悶々としていたのですが
なんとか見せても大丈夫な感じにできました。

では、左上の羽織の襟が、ストンと綺麗に落ちているのはなぜか?
おそらく、羽織の繰越と着付けでの襟のくり具合がうまく合っているから。

羽織のくりこしは奥が深いと、個人的に思っています。
羽織の襟がどうしても裾で、こんにちはとくっついたり
クルンとひっくり返る…ということがある。
その理由は、着物のくりこし以上に衣紋を抜いて着るのが好みなのかも…
はい、それは私です😅

というわけで、自分の羽織については
セオリー通りの羽織の繰越寸法ではなく
着方に合わせた羽織の繰越寸法にすることで
襟がクルンとひっくり返らなくなりました。(まだ研究段階)

ちなみに、仕立て方のポイントとしては
背縫いは裾で1cm深く縫うように習いました。
背縫いが体にスーッとなじむようにするためです。これ大事です!

すでに持っている羽織の襟が
クルンならずに着るにはどうしたら良いかというと
着物(長襦袢)の衣紋を現状よりやや抜かないで着てみると
少し改善するかもしれません。
抜き気味に着るのが好みの方からしたら
不本意かもしれないのですが
クルンとなるのを防ぐには致し方なし。
で、次に仕立てる時に、羽織の繰越をもう少し多くと伝えると良いかな。

これまでに書いている内容がよくわからないなら
羽織だけを羽織って
衣紋を抜き気味に後にずらしてみたり
首のところに襟がくっつくようした
前後に動かしてみてください。
襟の裾が、クルンとひっくり返ったり
襟先がこんにちはとくっついたりせずに
ストンと真っ直ぐお落ちておさまりの良い位置があるはずです。
そこが、その羽織にとってベストな位置ということになるので
それくらいの衣紋の抜き方で着物を着れば良いことになります。

どこにもおさまりの良い位置がない場合は
襟つけとか襟おさめに問題があるかもしれません。

つまり、羽織の繰越や襟付けは
本当に難しい、というお話でした。

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