飛田へ向かう道すがら 第5話 滝井へ
・滝井へ向かう道すがら
京阪電車「千林駅」、日曜日17:30
改札を出ると、夕食の買い物客で賑わう商店街。雑踏を抜けると、京阪電車の高架下に焼き鳥居酒屋があります。それを横目に線路沿いを進むこと数分。
住宅地に囲まれた、一見スナックか飲み屋のような一画が本日の目的地「滝井新地」です。
滝井新地は大阪「五大新地」の一つですが、規模は最も小さいです。
最寄り駅は京阪電車「滝井」「千林」。
両駅の中間に位置し、どちらから行っても徒歩5分ほどで到着します。線路沿いを進めば迷うことはありません。
料金は30分16000円らしく、シャワーはあるお店と無いお店があるようです。
(詳細を確かめられなかった理由は後ほど。)
ネットの情報では色々OKらしいので、興味を掻き立てられ即実行に移しました。
9軒ほどの料亭があるようで、おそらく全店舗の看板に灯りが点っていたと思います。
通りを歩く他のお客の姿はありませんが、新たな体験ができるのを楽しみに、滝井新地に足を踏み入れました。
T字エリアに料亭が並び、店先には声かけのおばちゃんが陣取ります。呼び込みの上品さはおばちゃんによってまちまち。
玄関から女の子が見えるお店もあれば、中を覗き込まないとお顔が拝見できないお店もあります。
寒色系下着姿でやや年齢層高めな女の子が店先に座るお店が一軒。
黒い下着姿の女の子が店の奥に座るお店が一軒。アラサー美人で、目が合うと笑顔で手を振ってくれました。
おばちゃんの押しが強いお店には女の子がいたようですが、辟易してスルー。
その他には、「あと10分で降りてくるよ」というお店と、順番待ち?の常連さんらしき男性とおばちゃんが話し込んでいるお店。おばちゃんがいて目があったものの、声かけが無かったお店があり、残りのお店は営業しているようでしたが、玄関に仲居さんもおばちゃんもいませんでした。
ネット情報によると、複数の女の子がいる場合は選べるようなのですが、時間が早過ぎたのか女の子が少ない印象でした。
密集しているので、全てのお店を覗きながら回っても5分もかかりません。冷やかしで通り過ぎるだけなら1分もあれば十分です。
ただすぐに顔を覚えられるので、何往復も出来る所ではなさそうです。
目星をつけておいたお店には女の子が座っていなかったので、とりあえず様子見で周辺をひとまわり。しばらく時間を潰してリトライに備えました。
ふたまわり目で決めようとした矢先、若いサラリーマン風の男性がとあるお店の玄関へ。少し話したあと別のお店へ立ち去って行きました。
程なくしてそのお店から女の子が悪態をついているのが聞こえてきました。
新地によって格式や風情に違いがあり、女の子にも様々な個性があるものです。
ただ、図らずも不快な一面を垣間見ていっきに萎えてしまい、滝井新地を後にしました。
線路沿いに左を見ると「滝井駅」が見えます。
千林駅に向かいながら戻ろうかと思ったのですが、これも何かの縁。合体して爆発させるだけという気分にはなれませんでした。
若くて可愛い子と恋人気分を満喫する、テクニックを堪能する…
楽しみ方は色々あると思いますが、お店に上がるのであれば、店先での出会いも含めて、女の子との時間を楽しみたいものです。
仕切り直しがいつになるかは分かりませんが、次に訪れる時には素敵な出会いがあることを念願します。
千林商店街の灯りも寂しげでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。