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飛田へ向かう道すがら 第6話 男の美学
・男の美学
飛田通いに慣れてくると、色々見渡す余裕が出てきます。
山王みどり公園を過ぎ、動物園前2番街をしばらく進むと、左手に伸びる商店街が「山王市場通商店街」です。
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商店街に入ると「皆様の浴場♨️萬盛湯」があり、その先に営業しているお店がちらほら。
飛田にはシャワーが無いので、ひとっ風呂浴びて料亭に向かう粋な殿方の御用達⁈です。
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ちなみに本日も家を出る前のシャワー、歯磨きと髭剃りは欠かしていません。
仲居さんへの配慮は男の美学です!
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全体的にはシャッター街という印象で、奥に進んでも見るところは無いように思います。
2番街に戻り飛田へ向かうと、ネットで見かける「居酒屋で覚◯剤を売るな!」の名文句と、「男の美学」が書かれている青いトタン塀があります。
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男の美学は刺さりました。
「40代50代は男でありたい」
最高です!
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壁に白文字で書かれているのはその一部で、「完全版」が同じ塀の中にあったのですが、今では無くなっているかもしれません。
向かい側にある「釜ヶ崎芸術大学」は、一度時間をかけて訪問したいお店。
その他にもリーズナブルなお惣菜やパンを並べるお店もあり、西成グルメにも惹かれます。
新開筋商店街を抜けて飛田へ向かうことが多いのですが、直進してみると建物を取り壊して更地になった場所が目を引きました。
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おそらく「嘆きの壁」の一部ではないかと思います。近づくと迫力があり飛田の歴史を感じました。
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壁の向こうで色々な人間ドラマがあったんだろうなぁ…
そんなことを想いながら歩いて行くと、今日も料亭の提灯が温かく迎えてくれました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。