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NHKはマジでぶっ壊れた方がいいかもしれない

ため息しか出ない内容だった。

(N党の回し者ではないが)この3本の動画を視聴して、あなたは何を思うだろうか。

あまり荒っぽいことは書きたくない。ただ、このnoteを運営するメディア人の端くれとして、今回は私が思うところを少し述べたい。

日本メディア史上、類を見ない重大インシデント

大袈裟な表現に聞こえるが、あながち間違っていないだろう。他国の者に日本を代表するメディアがジャックされる、こんなことが起きていいのだろうか。

もちろん、起きて良いはずがない。ここに異論はないだろう。インシデントの経緯などはNHKが公式に発表している。

https://www.nhk.or.jp/info/otherpress/pdf/2024/20240822_2.pdf

しかし、当事者たちはどれほどの認識を持っているのだろうか。

あまりに杜撰な管理体制

あくまで個人的な見解だが、当事者たちの危機意識の欠如が著しいと言わざるをえない。動画を視聴してため息しか出なかったのは、これが理由だ。

まず、外国籍のスタッフに生放送でニュースを読み上げさせたことだ。N党も指摘しているが、なぜ中国語が話せる日本人ではなく中国籍のスタッフなのか。メディアジャックというリスクを想定できていない、極めて初歩的なミスだろう。

NHK側は人種や国籍の差別につながる可能性があるとコメントしているが、業務委託のスタッフを選定する上で職業安定法などに抵触しうるのか疑問が残る(仮に抵触するのであれば、N党がコメントする通り法改正に動くべきだろう)。

さらにいえば、職務の特性上、日本人の方が好ましければそちらを採用するという考えは極めて真っ当ではないか。そのような職種はいくらでもある。逆に、海外にも自国の人間でなければ現実的に就くことができない仕事は数多くあるはずだ。

特に「セキュリティクリアランス」の観点を踏まえれば、上記の考えは決して的外れではないだろう。

あの発言は永遠に残る

さらに、生放送で起きたインシデントは絶対に消すことができない。いくら「政府見解と異なる」と言ったところで、まさに後の祭りだ。

動画では、インシデントが発生した番組以外の制作体制についてもNHK党から質問があった。ざっくりNHKの回答をまとめると「ニュースなどの制作に関わる人物以外でも、社員ならスタジオに入室することができる」というものだ。

これはこれで恐ろしいことだ。今回はラジオだった。しかし、今後テレビで起きても全くおかしくはない。そして、この呆れるくらいの鈍感さがさらなる悲劇を招いてしまっているかもしれない。

あのスタッフは日本にいない!?

中国メディアが報じた内容を日本のメディアも後追いで報じているが、すでに当該スタッフは帰国している可能性があるようだ。

もしこれが事実なら、目を覆いたくなるような大失態だ。刑事告訴をするか、お得意の「検討」をしている間に逃げられてしまったーー。もう開いた口が塞がらない。

そして、こうなるのも無理はない。動画を視聴する限り、NHK職員から反省の姿勢や事の重大さを認識している様子が全く伝わってこなかった。声のトーンを聞く限り、まるで他人事のように悪い意味で官僚的な対応に終始しているように感じる。

メディアの役割の1つは「権力の監視」。しかし、そのメディアの中の人間が、監視対象であるはずの官僚のようになってしまっては世も末だ。

また民放がこの問題を深刻に捉えて報じる様子もない。メディアがメディアに忖度する、この国がいかにジャーナリズム不全になっているかを象徴している。

同じインシデントを繰り返さないために

再発防止に向けて、やるべきことは膨大だ。セキュリティクリアランスの徹底、番組制作スタッフ・現場の見直し、さらにAIの導入などなど。喉元過ぎれば熱さを忘れるにならないよう、少なくとも私は今後をしっかり注視したい。

先にも述べたとおり、今回の番組の制作費の一部には国の税金が投入されている。その上、厳戒態勢とは程遠い体制で番組制作が行われていたとなると、放送免許が停止されても何も文句はいえないだろう。

悲しいことに、今回のインシデントのもとになった発言は全世界に発信されてしまった。そして、繰り返しになるがこれを消すことはできない。

今後は中国だけでなく、それ以外の国もこの隙を狙ってくるだろう。少なくとも、自分が日本と敵対している国のトップなら絶対に狙う。メディアという国民の思想を支配しうる強大な武器を操れる、こんな都合の良いことはない。

では、同じことが起きないようにするにはどうすればいいのか。荒っぽいことは稚拙な印象を与えかねず、読者の嫌悪感を抱かせるリスクがあるので、正直書きたくない。

しかし、少なくとも現時点ではこう書かねばならないーー。

「NHKを解体する意外に方法はない」



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