「Sexy」の意味を理解しきれない。マスメディアの悲惨な現状
本命が次期総理に名乗りをあげた。
会見では記者との質疑応答の時間が設けられている。しかし、総じて質問のレベルが低い。的を射た質問をしているのは、私が聞いた限りではTBSとダイヤモンド、神奈川新聞、電気新聞だけだ。
これが日本のメディアというものか。
相変わらず「セクシー発言」を蒸し返すメディアも
なかでも、某新聞社の質問はそこの浅さを見せつけた。
例の「セクシー発言」についてだ。かつて日本でセンセーショナルに取り上げられた環境大臣時代のものだ。
しかし、この質問はメディアの底の浅さが露呈しているともいえる。
「Sexy」には「格好いい」という意味もある
少し調べてみると、Sexyには「性的魅力がある」以外に意味があることがわかる。
そう「格好いい」だ。
あの時の英語のやり取りの文脈を理解する必要があるが、恐らく「環境問題を格好よく解決したい」という意味で発言したのではないか。
その文脈を理解できなかったのか、もしくはあえて陥れるためにあのような報道を各局が行ったのかわからないが、いずれのメディアも「セクシー」とは言えない。
言葉を蔑ろにするマスメディアに未来はあるのか
言葉は人間にとって欠かせないコミュニケーションツールだ。ましてや、言葉を巧みに操り社会に価値を届けるメディアでは、言葉に関わるミスは絶対に許されない。
にもかかわらず、「Sexy」が付随する多面的な意味も理解せずに、既得権のもと発信力を行使してよいのだろうか。
小泉氏に対しては、私はあくまで是々非々だ。メディアも今回の会見でも厳しい声をあげた。
しかし、その厳しさを自分たちにどれだけ向けているだろうか。弱小メディアを運営している私も顧みたいと思う。
・追記(2024/09/07 23:20)
この記事もメディアの惨状を露呈している。
大前提、権力にジャーナリズムがおもねってはいけない。
しかし、敬意を欠くのはもっと許されないことだ。
例のジャーナリストは、取材対象に対して敬意を一切持っていないことに加えて、「知的レベルが低い」というあまりにも稚拙な言葉を使っている時点で、もはやプロの書き手としては失格だ。
一般人の単なる言い間違いとは訳が違う。
言葉を紡ぐプロが然るべき場であのような言い方をするのは、バス運転手がスピード違反を犯して事故を起こすのと同じくらい許されるべきではない。
ジャーナリストという表現を使うと本物ジャーナリストに失礼なのであえて荒っぽい表現を使いますが、こんな奴は、今後記者会見に出禁になっても文句は言えないだろう。
そして、そんな奴を擁護するような記事を、PV稼ぎのために安易に配信してしまうメディアも「オワコン化している」としか言いようがない。
・追記(2024/09/12 19:20)
自民党総裁選が告示されたが、たまたま以下の動画を発見した。
後半では、あのSexy発言について解説されており、概ねこの記事でお伝えしていることと一致している。ネイティブの解説を聞けば、いかに日本のメディアが荒んでいるかわかるだろう。
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