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耳そば/ラプラ編


最近は、バンタン7人のソロ曲ストリーミングに絶賛注力中。



しつこいようだけど、わたしは7人それぞれの個性が全・員・分!漏れ無く!心の底から大好きだ。
加えて数多あるバンタンの魅力の中でも、音楽要素にだいぶ偏った珍種アミでもある。
そうしてグループ活動のない今、自分個人に最も適した応援方法を考えた結果、各々のソロ曲を重点的にまわすのが向いてるという結論に至ったのだ。
だがしかし、そうやって個々の音楽世界にしばらく浸りきっていると、やっぱり周期的に7人揃った歌が恋しくなってくる。
たまらずバンタンを聴くと、そのなんとも贅沢な色彩豊かさにうわぁぁ!って改めて驚いたりして。
これだけしつこく聴き続けてきてもまだまだ発見があるし、何より7人の声が合わさった時のケミは格別なんだよなぁ…としみじみ感じ入ってしまう。
本当に、いつまでもしがみ続けられるバンタン音楽の強さよ…。



ところで。
わたしは声フェチなので、バンタン楽曲が好きな理由のひとつは、それぞれに異なる世界観を秘めた魅力的な7つの声が代わるがわるにメロディを紡いでいってくれるところだったりする。
加えてラプラ愛強めのため、ラプラ曲はもちろんのこと、全体曲(って言葉ある?)の中でもついつい彼ら3人の声を求めて、耳をそばだてがち。



ラプラ3人の声については、わたしには明確な脳内イメージがある。
当初は鉛筆の芯の種類でイメージしてたけど、そこからまた変化して、今現在落ち着いているのはこんなイメージ(※あくまで声質についての話)。


ナムジュンさんの声は、わたしの中ではやっぱり絶対的に鉛筆の4B。
濃淡の差でしっとりとした湿度の柔らかさ温かさも、分厚くて重たい一発くらったら終わり的なパンチ力も、自在に紡ぎ出せる声。
五十路女が迂闊にこういう感想言うと気味悪いだろうけど、一番色気あるニュアンスの声音だと思ってる。
ユンギさんの声は、刃の薄いフレキシブルナイフみたい。
切られたのに気づかないくらいに鋭くて、なおかつしなやかにたわむから、防御しててもわずかの隙間をついて入り込んでくる声だ。逃がすつもりは毛頭ないっていう…。
そのくせふいに薄氷みたいな脆さも漂わせてくるから、なんかずるい声だよなと思う。
ホビの声はスノードームの中の雪。
音が華やかにぱぁっと舞い上がる感じ。
舞い上がってから降り注ぐように聴く者を包み込んできて、そのあと足元に降り積もって余韻を残すような声。
ひと言で表すならドラマチック。
特別なストーリー性がある声だと思う。


ということで、前置き長くなったけど、わたしの愛する珠玉のラプラ耳そばパートを挙げてみる。



❶『Go Go』の〝everybody♪〟


この『Go Go』はパフォーマンスがとても楽しい曲だけど、聴く時は決して最後まで気を抜いてはいけない。
曲終盤で繰り返される〝고민보다 Go(悩むよりGo)〟のフレーズ3回ごとに付いて来る〝Everybody〟。
わたしに言わせりゃ、この〝Everybody〟こそラプラの声の見本市だ。




ホビのパッと人々を一人残らず惹きつけるような、陽キャ感あふれる〝Everybody〟。
ナムジュンさんの漢気満点で、ひときわ深みのある〝Everybody〟。
そして、ユンギさんの謎に爽やかな甘みを忍ばせたイケメン〝Everybody〟。



この味わい深い3色の〝Everybody〟を聴き逃す手はないから、『Go Go』はほんと最後の最後まで気が抜けないのだ。




❷『Outro:Her』 のサビ

あぁ…。
この曲はやばいです…。
元々ものすごく好きでものすごく聴いてはいたけど、だいぶ遅れて歌詞の意味を知ってしまってからは、更に離れられなくなってしまった。
いろんな解釈があると思うけど、なにか言葉に尽くし切れない複雑な気持ちの吐露であるということは、3人の声色からも確かだと感じる。
とにかく複雑。



ナムジュンさん・ユンギさん・ホビが順番に歌うこの『Her』は、フックがすべて同じ文言で統一されている。
だけど驚くほどに三人三様、それぞれの味わいが違う。

내 모든 wonder(僕のすべての疑問)
에 대한 answer(それに対する答え)
I call you her, her(俺は君を"Her"と呼ぶ)
Cuz you're my tear, tear(何故なら君は俺の涙だから)




ナムジュンさんの静かに自分に言い聞かせるようなのもいいし、ユンギさんのどこか虚ろでセンシティブな雰囲気なのもいい。
だけどわたしが一番好きなのは、トリをつとめるホビのフロウだ。
なぜかというと、ホビの声のスノードーム感がその部分まるごとで体現されてるような気がするから。
すごく立体感があって、前出のリリックの4行が1行ごとの起承転結になって聴こえてくる感じと言ったらいいのか。
実際、内容的にも起承転結になってるんだなと、ここのホビを聴いて初めて気付いたし。
やっぱりホビのラップって、とってもドラマチックだなぁ…。
好き!




❸『Outro:Tear』


『Her』がきたら『Tear』にも触れないわけにはいかない。
この曲の印象的なライム、〝涙〟のTear(ティア)と〝引き裂く〟のTear(テア)、〝恐れ〟のFear。
それを、ナムジュンさん→ユンギさん→ホビが繋ぐ部分。

〝you're my tear
You're my, you're my tear(ナムジュン)

You're my tear
You're my, you're my tear(ユンギ)

You're my fear
You're my, you're my fear(ホビ)

What more can I say?
You're my…〟


一曲を通して終始訴えかけてくるものがあまりにも強くて、並々ならぬ緊迫感があると感じる。
これまた何について歌われているのかを知ったら納得だったけど、まるで音と言葉でずっと心臓をビンタされるみたいで(語彙力…)息ができない。
音楽でこういうことが出来るこの人たちの凄さを、実感する曲でもある。
本当にねぇ…こういう人たちは、全人類の義務として保護するべしなんですわ。
決して他で代替えできるような、ありふれた類の存在ではないのだからさ。
珍種アミのわたしは、独り真剣にそう思ってる。




❹『You never walk alone』

この曲の最後。
〝 I never walk alone〟
〝You never walk alone〟
と歌いかけるボーカルラインの声にラプラが
〝너와 나 함께라면 웃을 수 있으니까
(君と僕 一緒なら笑えるから)〟
と呼応する流れだ。
最初はナムジュンさん、次にホビと続いて、
最後はユンギさんのほとんど消え入りそうなつぶやきで終わる。


わたしは韓国語の学習で音読をするたびに、抑揚の付け方全然わかんねー!って思う。
単語ごとの発音は出来たとしても、文脈に添った自然なイントネーションをつけるのは、外国人のわたしにはとても難しいから。
ネイティブの方が話すのを聞いて、あぁそんな感じに言うのね?っていうのをたくさん積み上げて、ひたすらに真似して身につけるしかないと思ってはいるんだけど。
まぁ現状そんなレベルだから、このラプラの〝君と僕〰︎〟の歌詞終わりの〝ニッカ〟が尻上がりになるニュアンスも、わたしには理解ができてない。
日本語と同じで、韓国語も尻上がりに終わる文は疑問形なはずなのに、この歌詞はそうではないから。
ただ、なんで尻上がりなってるのかは全然わからないけど、大変に可愛らしい。
だから、完全にニッカ待ちになるわたしがいる。


そして。
ユンギさんの持つ数多の声色の中でも、ボソボソと喋る声を密かに好んでいるマニアとしては、この部分のラストにユンギさんのこの声を充ててくれたことに、本当に恩義しか感じない。
『134340』の〝あぁ…アンニョン〟以下しかり。
『Interlude:Shadow』の〝웃어봐 뭘 망설여(笑ってみろ なにをためらうんだよ)〟以下しかり…。
耳を傾けたくなる話し声、この人の話す内容は聞くべきだと感じる話し声って、あるんだよな。




あぁ、ここまで読み返したら、本当に自分にしか伝わらないこと書いてるなぁと客観的に思っちゃったな。
でもいいの。
楽しいから。
わたしは今多分、ただ楽しむためだけに生きてるし、生きようとしてるから。






ところでコレ、しばらく前にキーリングを探してて、ネットで見つけて反射的にポチった物なんだけど。


見た瞬間、ジョングクさんの声で脳内再現されたわな!
『You never walk alone』のボーカルラインも、間違いなく最高だよな!


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