趣味の一部

休日の楽しみはテレビを観ることやラジオを聴くことだ。恐らくこれらが僕の趣味だ。
仕事から離れて現実逃避をしたいのである。
大抵観たいテレビはその日中に消化してしまうのだが、今日は前から楽しみにしていた海外ドラマ「ブラックリスト」の新シーズン7をNetfrixで観た。

「ブラックリスト」は国際指名手配犯のレイモンド・レディントンがFBIに出頭して来るところから物語が始まる。そして彼は交渉として、指名手配書にも載っていない本当の"ブラックリスト"をFBIへ渡す代わりに自分を保護することと新米女性刑事としか会話はしないという条件を課してきた。
自首してきた狙いは一体何なのか?そしてFBIでもない新米刑事を指名した理由は何なのか?というのがシーズン1の主テーマとなっている。

シーズン7では、まだ前半12話しか観れていないが「母親と娘」を主テーマで動いている。1話完結型のドラマではあるが、主テーマとも連動して物語が動いていくのが面白い。
特にレイモンド・レディントンのキャラクターが面白い。FBIが長年追っていた極悪の国際指名手配犯だけあって、知的で戦闘能力がずば抜けて長けており、緊張感高まる場面では冷静・冷酷・無慈悲な性格となっている。ピッコロとゴテンクスを吸収した魔人ブウみたいなところ。魔人ブウと違うのは話術が巧み過ぎること。犯罪コンシェルジュという異名を持つだけあって、ビジネスの交渉、駆け引き、何気ない会話まであらゆる経験や知識を引用して相手と対話するのだ。さらに役者の方もかなりすごいが本心が全く読めないところもまた良い。そこに魅力や恐怖を感じるのだ。

1話1話の展開をざっくり説明すると、ブラックリストの人物が犯罪を起こし、それを追って、捕まえるといった流れとなっている。その中で登場人物の物語が動いたり、主テーマ全体が動いたりする。

シーズン7の12話中1話だけ設定が通常とは異なっていた。
レディントンは(お宝である)手箱の買い手と会うために会合に参加する。場所は電波も通じない、孤島に集められた。参加者は代表者1人のため、環境として助けも呼べず、武器もスタッフに回収され丸腰の状態。
手箱は合計6つで、6つ全て揃って売るとさらに高値が付くということで、主催者のコレクターと手箱を持つ売り手6人の計7人が孤島の館に集まった。
集まった一部メンバの中でお決まりのいざこざがあり、ようやく全員で手箱をコレクターへ渡そうとした時、売り手の1人が殺されてしまう。

この展開「名探偵コナンみたいだな!」と思った。いや、殺されるまでの冒頭10分の間で「これは名探偵コナンみたいな始まりだぞ?」とニヤニヤしていた(笑)。
通常なら冒頭3分程度でオープニングが流れるが今回はオープニングまでが長かった(笑)。
レディントンが向かう場所、その場所の環境について説明が施され、さらにそこで出会う登場人物と個性を紹介してくれる。そして一部メンバ同士のいざこざで後の動機として疑わせるための演出もきちんと用意されている。それぞれの情報と伏線が散りばめられていて観ていてワクワクした。

しかし異なるのが、レディントン本人がすぐ胸開いて検視はするし、銃を持って前線で活躍する。
心理戦でもある敵との攻防はこのドラマの見どころでもある。
後半はずっとハラハラドキドキした。

やっぱり没頭できる唯一の趣味だなー。

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