作文教室の物語文読解指導:国語の「クライマックス」を知っていますか?
クライマックスシリーズを勝ち上がって、日本シリーズでソフトバンクと対戦! 見事勝利した、横浜DeNAベイスターズ!
クライマックスシリーズ、という字面から、国語のクライマックスについて、書こうと思いつきました。
作文教室らしい記事、第二弾です。
気になる方は、ぜひ公式HPをご覧くださいね!
クライマックスというと、映画や漫画、小説の広告などでよく見ますね。
次号、衝撃のクライマックス!
ラストのクライマックスに全米が衝撃!
さっそく、chatGTPに聞いてみましょう。
クライマックスとはなんでしょう?
「クライマックス」とは、物語やイベント、映画などの最も盛り上がるシーンや、緊張や興奮が頂点に達する瞬間のことを言います。(略)
ほほう。
小学生にもわかるように教えて!
「クライマックス」は、お話の中で一番ワクワクしたりドキドキしたりするシーンのことだよ! 「一番面白いところ」って思ってもいいよ!
ふむふむ、では、日本語で言うと?
「クライマックス」を日本語で言うと、「最高潮(さいこうちょう)」や「絶頂(ぜっちょう)」が近い意味になります。また、物語の中では「見せ場」や「山場(やまば)」 )」とも表現される
……ですます、と、だ・である、の文体が混ざっていますね。
生成された答えにもやもやしますが、まいっか。
※わたしの作文教室や国語のご指導では、chatGTPはあまり役立ちません。いまのところ。
国語で、物語文読解のご指導をするとき、まず「クライマックス」を探します。
しかし、国語の「クライマックス」は、上記のような、一般的に使われる「クライマックス」とは、意味が違います。
必ず、最後にあるわけでもないですし、物語が一番盛り上がるところ、一番おもしろいところではない場合があります。
国語の「クライマックス」とは、主人公の気持ちが、ガラッと変わったところのことです。
物語文というのは、必ず主人公がいて、最初と最後で、「気持ち」が変わっています。
たとえばこんな感じ。
1 最初はこんな気持ちだった
2 何かできごと、事件が起こる
3 それによって、最初とは違う気持ちになった。
2によって、1だった気持ちが、3に変わるのですね。
できごと、事件が起きたとき、またはその後に、主人公の気持ちがガラッと変わった、とわかる部分。
一文だったり、二文だったり、もっと多い文章だったりする。
比喩表現などで、読み取りにくい場合も多々あります。
しかし、かならず、どこかに表現されています。
そこが「国語のクライマックス」です。
たとえば、桃太郎のお話ならば、(絵本によって違いますが)
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