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ARの未来について:「広告を変えるAR」をリーンキャンパスに書いてみる(1)

前回の記事で新しいAR広告の可能性をあーだこーだと書いてみました。
ただそれが本当にビジネスとしてイケるのかという事を客観的に見るため、リーンキャンパスに入れてみました。
完全にまとめきったものではないので、これまた長文となりますが、せっかく作ってみたので公開させていただきます。
なお、
読みにくいぜ、なげーぜ、内容がむずかしーぜ、
などと思われた方がいらっしゃいましたらば、ワタクシそこまでハートが強くございませんのでそっとスルーしてください。


1.顧客セグメント

一般ユーザー:
ある街に行く予定があり、または既にその場所にいるユーザーが効率的にイベントやセール情報を検索し、実際にその店舗や場所に訪れたい消費者。

広告主:
効果的にターゲットユーザーを引き寄せ、来店・来場者につなぎたい小売店、イベント主催者。

モバイルアプリ企業:
ユーザーのDAUを増やしたい、ユーザーの行動に基づいた高精度の広告機能を統合したい企業。


2.顧客の課題

消費者の課題

情報の細分化:
イベントやセール情報が複数のサイトやアプリに散在しており、一度に効率な検索が出来ない。目的のイベントやセールを探すには時間がかかる。

即時性の欠如:
指定日や指定時間に基づいた、臨時のイベントやセール情報を取得する手段が制限されている。興味のあるイベントでも時間がずれると参加できない。

視覚的体験の不足:
既存のサービスでは、イベントセールや情報が様々なサイトで別々に提供されるので無駄が多い。またARやVRを活用した視覚的かつインタラクティブな要素が欠けている。

広告主の課題

ターゲット精度の低さ:
現在提供されている広告サービスは、消費者の「場所」や「時間」に基づいた高精度なターゲティングが出来ず、効果的に客にリーチできない。

来店・来場者の測定が難しい:
広告を見た後で実際の店舗やイベント会場に行ってもどうかを正確に測定する方法がないため、広告効果を十分に評価できない。

技術的な限界:
位置情報やAR技術を使った広告が顧客とのニーズに一致しておらず、顧客に対する訴求効果が低い。

モバイルアプリ企業の課題

臨時情報提供の難点:
ユーザーに対して、臨時で地域のイベントやセール情報を提供する仕組みが欠けている。

技術的な統合の難しさ:
自社サービスにAR位置や情報ベースの独自検索機能を組み込むには技術的な課題が多く、統合が難しい。また、効果的な広告機能の実装も簡単ではない。


既存の代替手段

従来のリスティング広告:
時間や場所及び顧客ニーズに基づくターゲティングが弱く、ユーザーの来店率が低い。

Googleマップ広告:
位置情報を使った広告は提供するが、時間軸や検索履歴をベースとしたターゲティング精度は限定的。


3.独自の価値提案

ユーザー向け:
検索結果が場所や時間軸に基づいて高精度に提供され、ユーザーの関心にマッチする情報を効率よく取得できる。 また検索結果を地図上に表示するだけでなくAR/MR/XR/VRを組み合わせる事で実際に訪れる可能性が高くなる。

ユーザーは、イベントやセールの情報を現実世界の環境に重ねて表示し、未来的なショッピングやイベント検索の体験を提供します。

ユーザーの過去の検索履歴や訪問した場所に基づいて、当面で最適な情報を提供し、場所や時間に合わせた情報を高精度で届けます。これにより、ユーザーが実際に「その場所に行く確率」が上がります。

広告主向け:
ユーザーの検索行動に基づいたリスティングジオターゲティング広告で、実際に来店・来場者に繋がる高精度の広告配信が可能です。

プラットフォームが時間軸と場所、ニーズ検索の結果により現実世界のエンゲージメントを提供し、オンライン検索結果と物理的なアクション(イベントへの参加や店舗での買い物など)の架け橋となります。

ユーザーの検索や位置情報を基に、現実のニーズに対応したジオターゲティング広告を配信し、広告の効果を最大化します。また、ユーザーが実際に行ったかどうかを確認できる機能や、ARを使って動画やインタラクティブな広告を配信できます

モバイルアプリ企業向け:
ユーザーの行動データに基づいた高精度広告を簡単に導入でき、アプリ内向けのユーザー体験を向上させます。

位置情報やAR技術を活用して、精度の高いイベント検索や広告を簡単に導入できるAPIを提供し、アプリの魅力をアップします。ユーザーに無償で関連性のある情報を提供します。

地域や様々な情報アプリにこのAPIを組み込むことで、ユーザーがその場にいるときに必要なイベントやセール情報を随時で提供できます。


ハイレベルコンセプト

「位置情報と時間軸を掛け合わせた次世代のイベント・セール情報検索および広告プラットフォーム」

ユーザーは、渡航や特定の時間に基づいて、周囲のイベントやセール情報を簡単に検索できます。また、結果検索は地図だけでなく、ARやVRの仮想空間にも表示され、現実世界での行動広告主は、ユーザーの検索データや位置情報を活用した高精度なリスティングジオターゲティング広告で、来店・来場者を効果的に拡張できる。


類似コンセプトとの比較:

  1. Googleマップ広告(ローカル広告):
    強み:位置情報を活用し、近隣の店舗やサービスを広告として表示。ユーザーの意思に基づいてローカルな情報を提供します。
    弱み:ユーザーの「時間軸」に基づく広告表示やイベント情報の提供は未対応。ARや仮想空間での視覚的なインタラクティブ体験も提供されていません。
    比較: Googleマップ広告は位置情報に特化しているが、時間軸やインタラクティブ体験、AR/仮想空間への対応技術を使った広告には未対応。

  2. EventbriteやPeatix(イベント管理プラットフォーム):
    特徴:ユーザーがイベントを検索し、簡単に参加できる。イベント開催者も利用しやすく、チケット販売などの機能も充実。
    弱み:イベントの検索はリスト形式に限定されており、位置情報やAR機能を用いた広告や情報の視覚化には対応していない。
    比較:イベント情報提供には強いが、ARや位置情報、時間軸を活用した広告モデルは非対応。来店・入場率を高めることはない。

  3.  facebook広告(ソーシャルメディア広告):
    強み:広範囲のターゲティングが可能で、ユーザーの興味や行動に基づいた高精度な広告配信ができる。イベントの告知も可能。
    弱み:広告の配信は時間や位置情報に密接した形ではなく、AR技術を用いたインタラクティブな広告体験も提供されていません。広告からの実際の来店や来場者データの取得が難しい。
    比較:高精度なターゲティングは可能ですが、位置情報と時間軸を組み合わせた広告には弱く、ARや仮想空間への広告配信も非対応。

  4. ローカルイベント・セール情報サイト(ローカルナビ・グルメ系):
    強み:地域密着型の情報を提供し、特定のジャンルに強い(飲食店、ショッピング、観光など)。検索機能があります。
    弱み:短時間での情報提供機能は弱く、イベントセールや情報を場所・時間に応じてインタラクティブに提供する機能はない。また、ARや仮想空間での広告配信も行っていない。
    比較:ローカル情報には強いが、AR技術時間軸、位置情報やベースとなった広告表示はなく、インタラクティブな体験も提供されていません。

これらの存在するサービスと比較すると、ユーザーの「場所」と「時間軸」及び「ニーズ」に基づく検索結果をARや仮想空間で提供し、ターゲティング精度の高い広告を行う点で、圧倒的な優位性を持っています。
その上で来店や来場者の可能性を高める新しい広告プラットフォームの提供は大きな差別化要因となります。


ここまでについて

まとめる前のものなので重複した表現が多く、読みにくいものになっております事をお詫び申し上げます。

ここまでで1/3程度なので、あまりにも長すぎるので分ける事にしました。
残りは

  • ソリューション(問題の解決方法)

  • チャネル

  • 収益の流れ

  • 主要指標

  • コスト構造

  • 圧倒的な優位性について

  • 問題のまとめ

  • マフィアオファーについて

こんな内容になります。
と書いている間にいよいよ来週にはMeta社のARデバイスが発表される…はずです。どのようなARグラスになるのか、今からとても楽しみにしています。

でもARデバイス制作予算削減の煽りを受けているし、プロジェクト延期とか中止にならなければ良いのですが。

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