ギアフェスタのルーツの話(給料日の手紙)
今月の給料日に社員に向けて書いた手紙です。
先月、東京と神戸で開催されたフェスタのルーツについて伝えた内容です。
仕事もプライベートも日々進化することは
エキサイティングだし、満足感を高めます。
でも、そのルーツを知ればもっと進化する
形への理解も深まると思います。
よろしかったらどうぞ!
2024年6月お疲れさまでした。
今月のビッグイベントと言えばギアフェスタでしたね。東京圏の皆さんに
とっては、実際に体験することが出来ましたが他店の皆さんは残念ながら
現場を体験できなかったので、あまり実感はなかったかもしれません。
(ちなみに、この手紙を書いているのは神戸のギガフェスタに行く前
なので、その結果についてはわかりません。)
でも、今は便利な時代でリアルタイムでの配信や、その後のYouTube公開
などで現場の雰囲気はわかったのではないかと思います。
柏のお店でのギアフェスタは夏の夜祭という感じでとても独特な雰囲気が
あったし、あのイベントが工具は楽しい!という文化を作るひとつの流れを
作ったのは間違いがないと思います。
近隣のメカニックが仕事を終えてから同僚と一緒に車に相乗りして
どっさり工具を買うという光景は本当に独特な空気になっていました。
多い時では1200万円もの工具が売れたのですから天王洲のイベント
とは趣も異なります。
そしてこの熱狂的な雰囲気がファクトリーギアというお店の存在を特別な
ものにしたと思うし、その積み重ねによってファクトリーギアは、
今も成長し存在しているのだと思います。
ギアフェスタのルーツは夏と冬のボーナスの時に、スタッフに支払うための
現金を作りたくて始めたものでした。
だからファクトリーギアのボーナスが8月と1月なのは、フェスタの
売り上げで作ったお金を支払ったからというヒストリーがあります。
そして、話題になっている「た~いむさ~びすぅ」ですが、この起源は、
予想以上に集まってしまったお客さんに想定以上にレジが大混雑して
釣銭がなくなってしまい、急遽高野倉が、ブースから工具を持ち出して、
小銭を作るために始めたものです。なので、今も小銭を用意してください。
ニコニコ現金払いの釣銭無し。と、いうのは始まりのルーツを大切に
しているからなんですね。
今では終了の30分前くらいに始まるのがなんとなく通例になって
いますが、「いつ始まるかわからない」というフレーズが残っているのも、
いつ釣銭がなくなるかわからないからだったんです(笑)
私が、じゃんけん大会といわれた時に過剰に反応するのはこういう
ルーツを大事にしたいという思いからなんです。
これは決して、じゃんけんして買った人に景品をあげるためのものでは
ないんです。
で、私は、懐かしの昔話をしたいのではなく、ここで皆さんに感じて
欲しいのは、追い込まれたときに、誰かに何とかしてもらうのではなく、
自分の頭で考えて状況を打開し、なんならその苦肉の策を大きく成長させ、
当初の目的以上の形にして成果をあげる。
この積み重ねが「ファクトリーギア」だということをもう一度感じて
欲しいということなのです。
お金が無くて、ボーナス支払いの現金集めだった「ギアフェスタ」は
ファクトリーギアを代表するイベントとして、ファクトリーギアの
キャラクターを知るイベントとして、多くのお客様、取引先を巻き込んで、
「現金集め」から「笑顔を集める」イベントになりました。
「た~いむさ~びすぅ」は、釣銭つくりの苦肉の策から、お客さんと、
取引先メーカー商社、そしてファクトリーギアが繋がる、
なんともいえない温かいイベントになりました。
ファクトリーギアは時にたくましく、でも、愛と笑顔に溢れた歴史に
よって作られた会社です。
これからもルーツを忘れず、世の中に価値と笑顔を生み出していきましょう。