見出し画像

継ぐべき、継がなければならない

継がなければならない。
そんな義務感で後を継いでもうまくいきません。
肯定的に継ぎたい!という気持ちをどこかで持てるか?
これが後継経営の鍵です。
僕は,継がなければならない,と思い続け,失敗しました。

なぜ継がなければいけない,と思うことが失敗につながるのか?考えてみましょう。

心理的な流れは以下のようになります。

・継がなければならない
    ↓
・自分で自分の人生を選択していない
    ↓
・自分自身をセルフコントロールできていない
    ↓
・イライラして他人のせいにする
(責任転嫁・言い訳:本人は気づいていない)
    ↓
・依存心が生まれ,自分に何ができるか考えなくなる。
思うようにいかないので,ゴリ押しをしたり自分を大きく見せようとムリをする
    ↓
・意思決定にバイアス(偏り)が生じ,結果として業績が悪化していく

継がなければならないというのは,やらされ感が強く,
うまくいかないときどうしても自分でできることを考えなくなります

継ぎたいと思うと,どのような流れになるのでしょうか。

・継ぎたい!
    ↓
・自分自身をセルフコントロールしている
    ↓
・自分の人生に満足して穏やかになり,イライラしなくなる
    ↓
・主体性が生まれ,自分に何ができるかを考え,解決策が思いつくようになる 思うようにいかなくても,常に自分にできることを考えるので結果として即前進につながる
    ↓
・意思決定が建設的肯定的となり,自然体で実行できる結果,業績がよくなる

キーワードは,セルフコントロールです。
自分の人生を自分で選択することが大切です。

継がなければならないから継ぎたい!にスイッチを,いつか入れ替えてほしいと願っています。

2009年3月19日
社長の掟 -今日の教訓- 1253号
二条彪著

僕は「継がなければならない」と考えている後継予定者です。

なぜ「継がなければならない」と考えてしまうのでしょうか。
他者に依存しているから、自分で意思決定をしていないだけなのでしょうか。

僕は「継がなければならない」の後に文章が続き、
その人の心に奥にしまってある言葉が隠されているのではと考えました。

例えば、

継がなければならない、なぜなら私しかいないから。
継がなければならない、なぜなら親に怒られるから。
継がなければならない、なぜなら周りに期待されているから。
継がなければならない、、、、、、。

こう書き出してみると、自分にベクトルが向いていて、
自分にとって都合のよい言い訳をしているように感じました。

「継がなければならない」と「継ぎたい!」という気持ちは紙一重な気もしますし、その状況や場面などで、それらの気持ちが交互に変化するものだと思います。

無理やり「継ぎたい!」と変えても自分を追い込むだけだと思いますけど。

無理やり、セルフコントロールしなくても、
自分の気持ちが今どちら側にいるか、自分の気持ちに素直に認めることが
後継者にとって必要なことだと思いました。

昔 テレビのCMでやっていた「やる気スイッチ」を思い出しました。

=================================
2003年11月から20年以上続き、約3700号が刊行されている後継者・後継予定者向けメールマガジンです。気になる方は以下に登録フォームのリンクを載せますので見てみてください。

=================================

※ 社長の掟!−今日の教訓− に掲載されている内容の転載はご遠慮ください。
また転載を見かけたらご連絡ください。
※弊社のマネジメントスクールにご興味がある後継者/後継予定者、もしくは親族の方がいらっしゃいましたら、Webサイトよりご連絡ください。

いいなと思ったら応援しよう!