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心の痛み

他人の心の痛みがわかるようになることが,社長には求められます。
心の痛みがわからない社長の周りには,鈍感な人しか集まらなくなります。
鈍感な人ばかりでは,目に見えない時代の流れを感じ変化していくことはできません。

他人の心の痛みをわかるにはどうしたらいいでしょうか。

一つは,想像力が必要です。
こんなふうに思っているのでは?感じているのでは?
想像力が欠如していれば,心の痛みはわかりません。

二つめは,感情移入のトレーニングです。
小説を読んだり映画を観たり。
登場人物に感情を重ね合わせて疑似体験を積みます。
疑似体験を積めば,他人の心も想像することができるようになります。

心の痛みがわかる人は,優しい人です。
なぜなら,他人の心を自分から知ろうと努力する人だからです。
優しくない人は,自らすすんで他人の気持ちなど知ろうとしません。
勝手にすれば・・・です。

優しい人になるにはどうすればいいでしょうか。

それは優しい気持ちを失ってしまった出来事を受け入れることです。
優しくしたけれども裏切られた,思うようにいかなかった,ひどいめにあった。
そんな自分の過去の経験を直視し,あるがまま受け入れることです。
誰でも優しい気持ちはあるもの。
ただ,過去の経験を通じて,どこかに置いてきてしまっているのです。

他人の心の痛みを知る道のりは,厳しいものでしょう。
しかし,心の痛みがわからなければ,真のリーダになり得ないことも知っておいてほしいと思います。

2009年4月6日
社長の掟 -今日の教訓- 1264号
二条彪著

心の痛みとは具体的にどのようなことを言うのでしょうか。

人から酷いことを言われたとき。
人と喧嘩をしてしまったとき。
努力をしたが、うまくいかなかったとき。

誰でも心の痛みは経験したことがあるのではないでしょうか。
経験していなくとも、心を痛めている家族や友人、社員を知っているのでな
いでしょうか。僕も僕の周りもたくさんいます。

知り合いが事件に巻き込まれた時。
震災や事故、非人道的な行為で多くの人が被害にあった時。

心の痛みとは時が経過するにつれ、自然に忘れるものなのかもしれません。

自分の体験した心の痛みを忘れないようにすることが大切だと思いました。

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僕は感情移入があまり好きではありません。
頭も体力も使うし、かなり疲れます。
話を聞いたり、その類の映画を見たりすると
2倍の時間を経験したような感覚になります。
相手(話)に一つ一つ細かく寄り添うと、
かえって自分の身を削っている気がします。

感情移入が難しければ、相手に寄り添う程度で良いのかと思っています。

僕の感覚ですが、
感情移入は、その人の中にすっぽりと入ってしまうこと。
寄り添うは、まるでお化けのように、その人の斜め後ろにいること。

相手の心も勿論大切ですが、
自分の心が疲弊してしまう前に、
距離をバランスよく取ることが必要だと思っています。

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