見出し画像

差しだした手をすべての人が握り返してくれるとは限らない

握手をしようと,手を差し出します。
当然,相手は,自分の手を握りかえしてくれると思い,差し出します。
実際の握手では握りかえさないということはまれです。
よほど嫌われていない限り,握り返してくれます。

しかし,心の握手はどうでしょうか。
相手は,握り返していないかもしれません。
どうも納得できないと思っているかもしれません。

握手をしよう!と差し出した自分の手を,すべての人が握りかえしてくれるとは限りません。
おれはやだよ。
そんな人もいるはずです。

問題はここから。
差し出した手を握りかえしてくれないと,「どうしてなんだ!」と腹を立てることはないでしょうか。
人は,自分が差し出した手は握りかえしてくれるものと思い込んでいます。
しかし,これはまさに思い込み。
握手するかしないかの自由は相手にあるのです。
だから,握りかえさないからといって腹を立ててはいけません。
あ,いやなんだな,と相手の気持ちを理解してあげること広い心が社長には求められるのです。

何度も握りかえしてくれないと,誰でもめげます。
そんなにいやなのかな?
僕も若くして社長になった頃は,握りかえしてくれない日々の連続でした。
人間不信にもなりました。

社長として大切なことは,それでも自分から手を差し出すという勇気です。
誰も手を握ってくれないと卑屈になってはなりません。
必ずあなたのことをわかってくれる人はいるものです。
いつまでも自分から手を差し出す。
そんな強い心を持った社長になってほしいと願っています。

2009年4月2日
社長の掟 -今日の教訓- 1262号
二条彪著

手を差し出したら全員に手を握り返してもらいたい、
すべての人に理解してもらいたいと思うのが普通で、
それが手を差し出した側のプライドだと思います。

異性に告白する時も、できれば100%の確率でYESと返して欲しいですよね。NOと言われて「なんでなんだ!」と腹を立てた人は、
プライドを傷つけられストーキングなど人に迷惑をかけてしまいますが。

会社でも同じことが言えると思います。

そりゃ毎日働いていれば、好き嫌いも出てくると思います。
また時間が経過すると同時に、好き嫌いも変化すると思います。
社長と社員の関係の前に、人と人の関係でありますし。
思い通りに手を握り返してくれる、YESと返してくれるわけではありません。

時には割り切る。

感情に任せて腹を立てる前に、
"なぜ握り返してくれないのか"
"なぜNOなのか"
と相手を理解することを習慣にする必要があると思いました。


文末に出てきた ”強い心を持った社長” には、
どのようにすればなれるのでしょうか。

やはり成功と失敗の経験を積んでいくことでしょうか。

少なくとも、「俺は強い心を持った社長だ!」
と自分で評価するものではありませんね。

「あの社長は強い心を持った社長だな!」
と周りから評価されるのが一般的でしょうか。

強い心というのは、数字では表すことのできないもので、
経験の閾値を超えた自分自身の振る舞いなのかもしれません。

=================================
2003年11月から20年以上続き、約3700号が刊行されている後継者・後継予定者向けメールマガジンです。気になる方は以下に登録フォームのリンクを載せますので見てみてください。

=================================

※ 社長の掟!−今日の教訓− に掲載されている内容の転載はご遠慮ください。
また転載を見かけたらご連絡ください。
※弊社のマネジメントスクールにご興味がある後継者/後継予定者、もしくは親族の方がいらっしゃいましたら、Webサイトよりご連絡ください。


いいなと思ったら応援しよう!