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10年何もしないことも経営である

二代目・後継者は,社長になると,
俺の時代が来た!実権も握った!と勢い込んでいろいろなことをしてしまいがちです。

でも,経験が浅いから,やはり失敗してしまいます。
悲しいかな,経営には経験が必要なのです。
経験不足で,あれこれやってもうまくいかないものなのです。

だから,しばらくはじっとしてなにもしない。
動いてはいけないのです。
そして,人が成功したり失敗したりする様子を見て勉強をしてください。

ああするとうまくいくんだな。
ああやると間違えるんだな。

人の成功・失敗から学んでいくんです。

10年なにもしないということは,すこし大げさかもしれませんが,
でも5年くらいはあまり新しいことをしないで,
親父さんのレールの上を歩いてみることも,
二代目・後継者の経営にとってとても大切なことなのです。

2003年11月19日
社長の掟 -今日の教訓- 3号
二条 彪著

自分を過信し過ぎない。
特に今の時代は、いつでもどこでもなんでも学ぶことができます。
学ぶことで自信がつき、自分の力を試したくなります。

後継者の場合は、先代に認められたいとか、
先代とは違うことをする!改革だ!など。

おそらく後継者の先輩たちも、
そんな時期を通ってきたのではないでしょうか。

自分がしようとしていることが、
本当に、会社のためなのだろうか、社員さんのためなのだろうか、
お客様のためなのだろうか。
過去の経験をを捨てることも勇気がいることですが、
一度見つめ直しましょう。

意外と優先するべきことは、先代が築き上げてきたもので、
それが親父さんのレールの上を歩いてみることなのかもしれません。

10年待て、それぐらいの長期的にみて、
心にゆとりを持つことも必要ですね。

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