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求める心

どうしてわからないんだ!
こんなことできるだろ!
何度言えばわかるんだ!
もっと要領よくできないのか!

社長は,無意識に社員に求めてしまいます。
もっともっと。
そして,社員の不出来なところを責めてもしまいます。
どうして?なぜできない?

相手に求めることを続けると,自分が疲れていきます。
相手も自分の顔色を見て仕事をするようになってしまいます。
うまく関係を作っていくことはできません。

相手に求めることは,相手に完璧=パーフェクトを求めることです。

なぜ,相手に完璧=パーフェクトを求めてしまうのでしょうか。
それは,自分に完璧=パーフェクトを求めているからです。
「私も完璧=パーフェクトを目指しているんだから,あなたもそうしなさい!」と
無意識に思い,相手に求めてしまうのです。

相手に求めることを止めるには,自分に求めることを止めればよいのです。
自分自身の不足や不出来を,まあいいじゃないか!と認め,無理に求めることを止めるのです。
そうすれば,相手の不出来や不足や失敗を許せるようになります。

できないこと,不足があることも,個性。
あなたに個性があるように,あなたの周囲にいる人にも個性があることを知っておいてほしいと思います。

2009年3月30日
社長の掟 -今日の教訓- 1259号
二条彪著

" 相手に求めていることは、自分にも求めていること"
とよく聞きます。

過去を思い返すと、そうなのかもしれないと思います。

高校時代の共同生活で、後輩の机周りが汚い時に
「なんで片付けねえんだ!しっかり片付けろよ!」
と言った記憶があります。

その時は、
"先輩という立場上、言っておかなければいけない"
"後輩君にしっかりとした習慣を身につけてほしい"
まさに躾のように思っていました。

後輩が机を片付けして、綺麗にしたのを見て、
おそらく自分だけが満足していたのだろうと思います。

今思うと僕自身が、
"机周りは綺麗にしなければいけない"
"後輩にはこういう風になって欲しいなど"
自分自身の価値観を押し付けていたのかもしれません。
(机の周りが汚いのは社会通念上よろしくないことかもしれませんが)

相手に求める前に、まあいいか!と相手も自分も認めたいと思います。



たまに「私は完璧主義者です!」と自己紹介する人がいますよね。
なんでも完璧じゃないと気が済まない!
それほど、自己中心的な考え方はないなあと、書きながら思いました。

そんな私も、大学生になりたては、
何を思っていたのか、何も考えていなかったのかわかりませんが
「私は完璧主義者だ!」と思い込んでいた時期がありました。

そんな黒歴史があるから、今こうやって冷静に考えれるのかもしれません。



このメルマガでは、人と人の関係について書かれていることが多いです。
言葉一つで関係が変わってしまうもので、難しいものです。

「考えすぎ!そんな難しく考えなくっていいよ!」
「あなたが考えているほど、相手は深く考えていないよ!」

とも言われますが、
人と人だからこそ、仕事より、お金より、何事よりも、
優先して時間をかけて考えることが大切だと思います。

その方が、人間として温かみがある人になれると思います。

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