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過去の体験が絶対基準にならない

自分の成功体験は,自分のプライドでもあり,拠り所でもあります。
過去の体験があるからこそ,今,頑張れる。
そんな一面を誰でも持っているものです。

しかし,自分の過去の経験が基準:ものさしになって物事を考えるようになると,経営はドンドン偏っていきます。
経験豊富な社長によくあるセリフは,
「うるさいんだよ,俺はいままでこのやり方でやってきたんだ!」
まったく聞く耳を持ちません。

何をアドバイスしても,俺はこれでやってきたから,間違いないと言い張って,話はどこまでも平行線です。
過去過去の体験が今の自分を支えている。
その一面は否定できませんが,過去の体験を基準に今を考えるようになってはいけません。

これでいままでやってきたが,それで大丈夫だろうか。
昔から言われる,壊しては作り,壊しては作る。
この繰り返しが,社長の価値観にも求められます。

過去自分の過去の体験を絶対基準にしない。
プライドが傷つくことになるかもしれませんが,
そんな「痛み」こそ今求められているのかもしれません。

2009年3月13日
社長の掟 -今日の教訓- 1249号
二条 彪著

どうしても自分の大切な人であったりすると、
自分の成功体験をもとに、その人のためを考えて、
アドバイスしてしまったり、怒鳴ってしまったり、
早とちりして的外れな回答をしてしまうこともあります。

では、本当に壊しては作り,壊しては作る、
破壊と再生ができるのでしょうか。

経験豊富な社長や創業社長であれば、
人の何倍も熱を込めて仕事と向き合っているので、
些細なことで価値観を変えること、壊すことは難しいかと思います。

私自身は、過去の体験を基準にしても良いと思います。
ただそれを相手に強要しない、使い方が問題なのではと思います。

重要なポイントは、
自分が歳をとってきて成功も失敗も経験を重ねてきた時に、
自分が伝えたいことは山ほどあるが、

・相手の話を聞く。
・相手のことも理解する。
・自分のことも理解してもらう。

コミュニケーションをする上で基本的で最低限のことができているかだと思います。

何言っているんだこいつは、若くて厨二病みたいな発想だな、と思っても見守る。すぐに頭が沸騰しない、冷静な大人な振る舞いが必要になるのかもしれません。

その方がかっこいいですし。


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