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伝えずにはいられないもの

社長は,熱い想いを持っていることが求められます。

ただ,お金持ちになりたい!豊かになりたい!ベンツに乗りたい!
クルーザーがほしい!別荘に住みたい!
では,事業は長続きしません。
これがあるから,いまの仕事をしているんだ!そんな核のような出発点です。

主体的な核がある社長と,核がなくやらされ感の社長は,
ちょっとお話しをしているだけで,わかります。
文章の最後の言葉遣いや表情や目の力で,
核があるかないかは相手にわかってしまうものなのです。

多くの社長は,そう言われてもなぁが実感でしょう。
日常の生活や仕事の中で,自分の原点を見つけることなどまずないですから。
致し方ないところです。

長い社長人生の中で,しかしどこかで自分の核をつかんでおかないと,
その後苦労することになります。
誰でも,何かに貢献したい!という気持ちがあるはずです。
現に,何か自分がしてあげて人が喜んでいたりや感謝している姿を見て,
不愉快になる人はいないでしょう。
誰でも,喜んでもらうことや感謝されることは,うれしく思うものです。
自分はどんな時うれしく思ったり楽しく感じるかな?
と意識するだけでも,自分の核が見えてきたりします。

そして,そこにあなたが「伝えずにはいられないもの」があるのです。

社長の人生は,「伝えられずにはいられないもの」を探し
それを伝えていくことに尽きるのではと思います。

それは事業承継においても,です。

あなたにとって,「伝えられずにはいられないもの」は何でしょうか?

2009年3月27日
社長の掟 -今日の教訓- 1258号
二条彪著

父と僕を比較すると、
もちろん先代社長の父の方が自分より熱い想いを持っています。
おそらく、どの会社でも同じことが言えると思います。

そんなことは当たり前のことですが、
「あれ、まだ同じ土俵にのれないなあ」
と思ってしまったことはないでしょうか。
僕は何回もあります。

先代の熱い想いに負けないように
自分の熱量を同じレベルまで持っていくのか、
それとも(無理をせず)自分のスタンスを守るのか、
どちら正解不正解はないのですが、
後継者が向き合う一つの壁のように思います。

今回のメルマガを読んで、自分の原点/原動力を書き出してみました。
入社したきっかけ、背景、今までの経験。
書き出せるものの、あまり熱量が伝わる文章が書けません。

なんというか、ふわふわと漠然としていて、
就職活動の履歴書のように、
頑張って着飾った薄い文章しか出てきません。

そう、この書けない状態は、今までも経験したことがあります。

20代で初めて社会に足を踏み入れた時、
その仕事を選んだ理由は言えるのに、熱量が伴ってこない。

まさに、仕事での成長や成果、自分のことばかり考えていて、
頑張って着飾った薄い言葉を使い、
"誰かのために"を考えられずにいたのかもしれません。

"誰かのために"を考えて行動することで、
周りの人や次世代に「伝えられずにはいられないもの」を
探したいと思います。

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