「僕の人生には事件が起きない」岩井勇気
ラジオで聞いていた話が活字になっていて、それを読むと脳内ではまた違った風に再生されました。
岩井さんが淡々と話す感じと明朝体の相性は良くて、言葉の響きだけじゃなく視界からも話が入ってくる感じがした。
活字読まないって言ってたけど、普段から3分とか5分に言葉と間で面白いことするにはって考えてたら、言葉がうまく伝わるリズム感とかをもう知ってたり話の構成とか考えやすくなってるのかな。
読んだ人はどの話が一番好きなのかなぁ。
もし統計取ってもあんまり偏らない気がする。
わたしは組み立て式の棚(ふたたび)と魚雷が特に好きです。
あんかけラーメンの汁も捨てがたい。
家族がバラバラになる様が分かりすぎるし、てか家庭崩壊のきっかけが棚って笑っちゃうけど、実際は誰も笑ってなくて怒ったり泣いたり落ち込んでるのが不思議。
魚雷の話は最後の一行読んだあと、魚雷大爆発のもくもくした煙を背に立ち去る岩井さんが本当に見えた。本当に。
なんか次元大介みたいな絵だった。
あと書き下ろしの澤部と僕と。
こんなにがっつり岩井さんから澤部さんの話を聞くのはなんか新鮮だった。
無の澤部さんはどんな文章を書くのかな。
無だからやっぱ一文字も書かないのかな(笑)
この本で岩井さんに、ハライチに興味持った人はラジオも聞いてほしいなぁ、面白いから。
岩井さんが酔って電話してきた澤部さんにキレる話と、澤部さんが中国にバスケ見に行った話がおすすめです◎