流れ星残り火のしるべ
―――リリリリリリリリ。けたたましいアラームの音が私の部屋を埋めつくす。
いつものことだ。すぐ手の届く範囲にある携帯を傾け、画面を反応させる。朝の日差しを浴びる前に携帯のブルーライトで目を萎ませる。
――06時20分
取っ掛かりのない液晶はありありと無彩色な数字を表示している。普段ならこのまま微睡に身をゆだねてしまうが、あいにく季節は夏。汗で張り付くシャツを今すぐにでも脱いでしまおう。
階段を降り、洗面台で、生気を感じない水に顔をさらす。私の体温よりも少し冷たいはずなのに体