姿勢改善ってそんなに単純?

「巻き肩改善トレーニング3選!」
「反り腰治すならこのトレーニング!」

よくSNSでこういった投稿をお見かけします。
もちろん、発信をされているということはすごく素晴らしいことだなぁと思う反面、
個人的には、「姿勢改善ってそんな単純じゃないよなぁ」とも感じます。

少し専門的なお話になりますが、『姿勢』っていろんなものの影響で変わってきます。
生活のスタイルや食生活、お仕事の関係、行っているスポーツ、心理的ストレスなどなど

巻き肩や反り腰は、そういった『何か』の影響が、姿勢の『症状』として現れただけ。
それに対して、「〇〇筋を鍛えるエクササイズをしましょう!」と簡単にいってしまうのは、お客さんからすれば、病院で診察を1度も受けずに処方箋をもらうのと一緒なんです。

確かに、巻き肩姿勢や反り腰姿勢には
「こういう筋肉が弱くなりやすい」「ここの筋肉が硬くなりやすい」といった共通項が存在します。
そういった筋肉をストレッチしたり、鍛えたりすれば、一時的に良くなることも事実です。

ですが、それらの筋の状態は、もしかしたら姿勢の影響であり、そういったストレッチやトレーニングは原因への対処にはならないかもしれません。

反り腰だから〇〇筋が硬いのか。〇〇筋が硬いから反り腰なのか。
これはさほど重要じゃないと僕は思います。

重要なのは、その人の『何』が姿勢に影響を、筋肉に影響を及ぼしているのか。
これは、実際にお客さんのお話を聞いてみないと見えてきません。
でもきっと、身体に影響を与える『何か』が潜んでいるはず。

その『何か』は取り除けるのか。はたまた、どうしても取り除けないものなのか。
取り除けないならば、どう受容していくのか。受容するために、他の『何か』を取り除くのか、足していくのか。

様々な方法がありますが、ここで大切にしたいのは
こちらの提案がお客さんにとって「大きなストレス」にならないこと。
お伝えした方法が新たなストレスを生む可能性もあります。(過度な食事制限など)
そのストレスが大き過ぎれば、姿勢は改善しないかもしれません。

お客さんにとって最適な方法を、お客さんと一緒に作り上げたい。
そのために持っている知識は全部使いたいし、まだまだ使える知識を増やしたい。
そう思うわけです。

「巻き肩を改善したいんです・・・」「反り腰をなんとかしたくて・・・」
そういった方がお越しになった時には
『巻き肩』や『反り腰』という症状ではなく、
そのお悩みを持つ『その人自身』に目を向けて
持てるもの全てを使ってサポートしていこうと思います。

というわけで、僕は「〇〇のためのトレーニング3選!」といったことは、基本言えませんのであしからず笑

以上、姿勢改善ってそんなに単純? 完

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