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大絶賛していいですか
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いやー、あのさ、これ見てなんとも思わない人、いないだろ!!!!!
……っていうくらい、心にガツンとくる。
私は見終わってしばし放心状態だった。
そもそもロードムービーが面白くないわけないのよね。ロードムービー最高。ロードムービー大好き。
これは☆5レビューばかりでしょう?!きっとそうでしょう?!?!と思ってレビューサイト開いたらあれー……。
どちらかと言うと、イライラしたり、腹を立てたり、というレビューが多く見られた。
あぁ、そうか、そういう感じか……。
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ヒッチハイクをしながら北上していく旅の中で、様々な人と出会う。
出会う人達がリアル。
自分の話ばっかりするおばさんとか。
現金を貸してくれと頼んだ時の断られ方もリアル。めちゃくちゃリアル。
実際こんな感じなんだろうなーって。
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序盤で出てきた若い女の子のヒッチハイカーは、陽子と違ってコミュニケーション能力も高く、「ごめんなさい」も「ありがとう」もちゃんと言える子だ。健全で、陽子とは対照的だった。
陽子はそういう当たり前のことが出来ない自分に劣等感を抱いているように見えた。
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あとハマケンが最低過ぎて目を背けたくなるよね。
浜辺でオダギリジョーに殴られるシーン、良かった……良かった……。
見てる人全員がオダギリジョーの気持ちだったよね。
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老夫婦と握手する時は思わず込み上げるものがあった。風吹ジュンがまた素晴らしい。
陽子の中でもぐっと感情が動く所だ。
でも直接言葉には出来ず。
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冬の東北の描き方も完璧に正しかったと思う。
震災から10年のリアルな様子、そこで暮らす人たちの暮らしぶり。
ボランティアで一時関わった人が、また戻って住み始めるとか、いろんなことが変わったのはその土地に住む人だけではなく。
道中、目にする除染作業。
塩害の残る土地。
その温度感。
たくましさ。
したたかさ。
たんたんと、切々と伝わった。
最後に乗った車では、やっと心情を吐露できて、それに対してなんにも言わないお父さんドライバーがまた良かった。
何も言わない、って凄い気遣いというか、私だったらなんか言っちゃうよなーって。
なんか、優しいなって。
子どももバイクのお兄ちゃんも、っぽい。
なにもかもがリアル。
竹原ピストルもいつも通り完璧だし。何この人。リアル過ぎるのよ。
そして実家が「工藤」って、あのさ、青森ってやたら「工藤」姓多いよね。これわかってやってるよね。笑。
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ラストシーン。
雪がしんしんと降る。
しんしんと。
本当に、しんしんと音が聞こえるようだった。
多くもなく、少なくもなく、ちょうど美しい塩梅によく撮ったなおい。監督偉すぎる。
最後、竹原ピストルが家から出てきて衝撃的なこと言うんだけど、主人公同様、私も膝から崩れ落ちて号泣の勢いでした。
いやー……ね。
からのタイトルバック。
震えた。
最高。
最高です。
この映画を作ってくれてありがとう、と全ての人に言いたい。
本当にありがとうございました。
素晴らしかったです。