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日本を蝕むデフレマインドとは?成長を諦めた国に未来はあるか
(最終更新日:2021年12月9日)
皆さんこんにちわ、まっきーです!今回は、経済の勉強として「デフレマインド」について話して行きたいと思います!
デフレマインドとは?
「デフレマインド」とは物価が上昇しない、または物価が下落するとの心理状況を指します。「デフレ期待」とも呼ばれます。
デフレマインドが定着すると、企業や消費者は物価が上昇しない、または低下することを前提として投資や消費を抑制するため、物価の低迷が悪循環する「デフレスパイラル」に陥ります。
これって、実はたいへん不思議な現象と言えます。
普通は「こういう状況だから、こうなった」という風に、まずは前提の状況があって、それに対しての「結果」があります。
例→不況でモノが売れなかった。だから会社の売り上げが減少した。
しかし、デフレマインドの場合は「こうなるかもしれない(という不安から)、結果としてこうなった」という流れなんですね。
例→皆が不況だからと投資を控えた。その結果、経済が不況に陥った。
結果が先ではなく、予測が先なんですね。これは、いわゆる「これからもっと不況になるかもしれない」という不安心理なのですが、これってかなり怖い事だと思いませんか?
そして、この怖い「デフレマインド」が、日本ではかなり蔓延しています。
日本に蔓延するデフレマインド
我が国日本ほど、長期間に渡りデフレ不況を経験している国はありません。すでに20年以上もの間、日本は「デフレ不況」で在り続けました。
その結果『日本はもう成長しない』という誤った認識が、日本ではすっかり定着しているように思います。
皆さんも、もしかすると「日本はこれ以上の成長は難しい」と、心のどこかで思っていたりしませんか?
これは非常に怖い事です。「みんなで経済を成長させよう!」と考える国と、「もうこれ以上経済成長は難しいかな…」と考える国。
一体どちらが経済発展する国だと思いますか?
そして、みなさんはどちらを選びたいですか?答えはもちろん「みんなで経済を成長させよう!」だと思うんですね。
しかし、長きに渡るデフレ不況はやがて「みんなで経済を成長させよう!」というマインドを国民から奪ってしまったんです。
誤った「予測」による少子高齢化問題
日本において、これほどまでにデフレマインドが定着したのは、もちろん長きに渡るデフレ不況が根本原因です。
しかし、それとは別に「誤った予測」のもとに物事を見ているため、真の原因から遠ざかっている、という現象が起きています。
良い例が「少子高齢化」問題です。この問題は、実はそもそもの前提条件が間違っています。
前提条件とは「これからは日本の人口が減り続ける」という考え方です。しかし、日本の人口が減り続けると、一体誰が決めたのでしょうか?
もちろん誰も決めていません。あえて言うなら「日本はもう成長しない」というデフレマインドが、そう錯覚させたと言えます。
「これからは日本の人口が減り続ける」という考え方は、単なるひとつの「予測」に過ぎません。
これを「予測」ではなく、なぜそうなるのか?という「原因」として探っていかない限り、少子高齢化の正しい対応策も見えてきません。
正しい少子高齢化対策とは?
では、なぜ日本は「少子高齢化」なのか?という部分をもう少し探っていきます。少子高齢化の直接的な原因は「出生数の低下」です。
日本の出生数は、第2次ベビーブーム(1971 - 1974)の頃では200万人を超えていましたが、2019年には87万人と半分以下に減少しています。
引用元:厚生労働省のHP より
では、どうしてここまで日本の出生数が減ったのでしょうか?
「自然増減数」(つまり自然と減った)という言葉が使われますが、何の理由もなく出生数が減ったり増えたりするはずがなく、必ず原因があります。
そして、その原因を突き止め、その原因を取り除かない限り、日本の少子高齢化は絶対に止められません。
出生数減少の原因は「国民の貧困化」にある
結論から言うと「出生数減少の原因は国民の貧困化」です。
これは普通に考えれば分かることで、経済的な余裕がない場合、人は子供をたくさん作ろうと思わないからです。
例外もありますが、恐らく皆さんもそう考えるのではないでしょうか?経済的余裕がなければ、子供は頑張っても1人、というのが現実だと思います。
つまり、出生数の低下は「日本経済の低迷」が真の原因という事になります。日本経済が不況から抜け出せない限り、出生数の低下を止めることは難しい、という事です。
ところが、このような話はテレビやニュースであまり聞いたことがありません。むしろ「日本の人口は今後も減少していく」事が前提となり、独り歩きしているように思います。
これでは、対策を見誤ってしまいます。
まとめ
日本はデフレ不況です。そしてデフレ不況では「デフレマインド」によりデフレ不況が悪化し、人口は増えずむしろ減り続ける。
これを止めるには、日本が経済成長し、国民が今より経済的に豊かになる必要があり、これこそが少子高齢化問題の対策になります。
経済的な余裕が生まれてくれば、自然と人口は増えていき、やがて少子高齢化問題は自然と解消していくでしょう。
つまり少子高齢化問題を解決するには「デフレ不況から脱し、経済成長させる」が正しい答えです。
「日本の人口は減り続ける」という、誤った前提で話しを進めても、正しい対策は見えてこないし、今後の未来が暗くなるだけです。
デフレマインドから脱し「みんなで日本の経済を成長させる!」というマインドにシフトして行く事こそが、いま我々に求められている事だと、と私は考えます。
最後までお読み頂いて感謝です!少しでも日本経済に興味を持っていただけたら本当に嬉しいです!
もし良かったら、次回も一緒に勉強していきましょう!よろしくお願いいたします<(_ _)>