心の保健室
私は学生時代よく保健室に行く子でした。
頭が痛い、気持ちが悪い、熱がある…。
不調を感じよく保健室に行っていました。
保健室の先生は熱を計ってくれて、どこがどうに痛いの?と聞いてくれて、1時間くらいベッドで休ませてくれます。
そしてなんとなく体調が回復するとまた教室に戻ります。
みなさんもそんな感じでしたか?
私には今はっきりとわかります。
保健室に行って一番してほしかったこと。
それは、体の不調を確認するのと同じように心の調子を聞いてほしかった、ということ。
今のあなたの心はどんな調子?
どんな痛みを感じてる?
温度はどんな感じ?
今感じている思いはいつ頃から始まった?
と聞いてほしかった。
そして私が話し始めるまで優しく待ってくれて、
話し終わるまで優しく聞いてほしかった。
そんな保健室の先生っているのかなぁ?
どうして体の痛みは心配してくれるのに心の痛みに目を向けてくれないんだろう?
体の痛みは心の痛みから来ているものが大半ではないかと私は思っています。
私は心の保健室の先生になろうと思います。
私が欲していた先生に自分がなればいいんだと気づきました。
心の中の
寂しい思い、
苦し思い、
悲しい思い、
辛い思い
恐ろしい思いを自分以外の誰かに話すという行為がどれほど勇気のいることか、私は知っています。
話そうと考えるだけで涙が出てきて、話し出すともっと涙が出てきて、溢れて止まらないことを私は知っています。
胸が痛くてどうにかなりそうなくらい苦しいことを知っています。
でも一歩踏み出すことで心のあり方は変わり、見える世界も変わってきます。
保健室の先生に限らず、両親に、おじいちゃんおばあちゃんに、担任の先生に、友達の親や、親戚、習い事の先生などあらゆる大人に対して期待していたこと。誰か一人でいいから私の心の孤独に寄り添ってほしかった。
私が言い出せずに苦しんでいると気づいてほしかった。
外側からは何を考えているのかは見えないので、自分から言い出すほんの少しの勇気を持つことが大切です。
本当の自分の心の声に耳を傾けその声に向き合うことで今感じている苦しみから解放されることができます。
苦しんでいる心の声を見て見ぬふりせず、優しく聞いてあげてください。
私はそのお手伝いをしています。